けさはかなり寒かった。
というか、いま会議から帰ってきたところですが、本当に寒い日です。十度くらいかもしれません。雨も降っているので、寒さが滲みるのかもしれません。ただし、京都の今の寒さからみればまったく暖かいのですが。
中国産毒ギョーザ、餃子とかくのかぎょうざと書くのか分かりませんが、やっと日本も騒ぎ出していますが、これまでに相当な被害者や場合によっては犠牲者が出ていた可能性が高いです。やっと今頃、日本でも騒ぎ出したのか、その遅さに日本の世相の特徴が現れています。
わたくしのようなせっかち戦後人間からすると、昨今の日本の世相はなにしろ感度が低くてなにごとも対応が遅い、のでイライラすることが多いのです。
中国製の餃子に農薬が混入して何人もの人が入院とのニュースで、欠けた視点があります。
薬物に対する感受性は同一の量を摂取しても人によってずいぶん異なるということです。
こういう事件もそういう目で見る必要があります。
世の中には薬剤に千人に一人、万人に一人という感受性を持つ人達がいるのです。それはアレルギー特異体質とか、注射とかそういうときにも色々聞かれるし、誰でもが知ってることです。
非常に長期にわたって毒物を摂取しても気がつかないけれど、病気が慢性化悪化して始めて気がつくのも、水俣病などこれも誰でもが知っているはずの経験です。
そのなかで感受性の高い人がたまたま激しい症状を示すわけです。そういう人達はある意味、ご本人も早く分かったし幸運とも言えるし、また周囲にとっても長期的に摂取すれば同じようなもしかしたら取り返しのつかない病気になってるかもしれないことに気がつくのです。
今回の事件もそのようなケースかもしれません。突発的に混入したのでなく、恒常的に少量入っていたのが、たまたま閾値を超えて、少数の入院者出したのかもしれません。
そういうことを考えれば、現在の中国の農業や漁業などの汚染状況をみれば中国製品は絶対に食べないという、のがとれる一つの態度でしょう。
わたくしたちはずっとそうしていました。妻も賛成してくれています。というか、賛成してくれなければ、実行出来るわけがありません。
だからといって、日本製が常に安全とはいえません。今回でも国内有名ブランドで販売され、産地中国というケースのようです。
誰が作ったのか分かるものを食べているのが相対的に一番いいのでしょう。椎茸、蜂蜜、干し柿など中国製と日本製はだいぶ値段がちがいますが、これらはもっとも危険なものだろうと推測しています。
万波医師の病者の腎臓を用いる手術法はすばらしい、という米国移植学会の反応だそうです。
万波医師のにこやかな顔をテレビで見ました。ついぞ国内ではみられない笑顔です。
よかったですね、と彼に申し上げたいです。
わたくしも、周りの医師がみなあまりに否定的なのでなかなか応援がしにくい状態でした。しかし、直感的にもかれほどの医師は本当に滅多にいないとわたくしには思えました。
彼をとことん責めたてたマスコミはそそくさと知らぬふりを決めています。
いつものことですから、別におどろきません。
ただ、さすがに米国での名誉回復があったのですから、もうすこし日本社会は彼の気持と意慾に寄り添ってほしいなあ、と心からおもいます。