来週の2月27日に沖縄での評価委員によるサイトビジットがあるのですが、同じ日に東京の英国大使館でPNさんが来日されて講演されます。まったくあいにくです。最近こういうことが増えてきて、7月のカナダからの招待もピッタリ米国のやシンガポールのと重なっていて、シンガポールは万難を排しても行かねばならないと思っているのですが米国のほうは不可能であきらめました。
それで英国大使館での講演なのですが、いま手元にポスターがないのですが、たしか「偉大な発見」とか「偉大なアイデア」とかそういう言葉が入っていました。わたくしは、なんだかこのタイトルに違和感を感じていたのですが、どうして違和感を感じていたのかよく分からなかったのですがきょうまたこのたまたまの同日での会合を考えてるときに、ああそうかgreatグレートを偉大と訳したのか、それでか、と腑に落ちました。
PNさんはいまやサーとかロードとか呼ばれるので、大使館員からみれば、偉大な人に見えるかもしれませんが、彼の人柄は偉大という言葉をつかうのにもっとも遠いひとだし、と思っていたのですが、そうかgreatを英国大使館の関係者がそう訳したのだなと思い当たりました。
偉大なでなく、すてきなとか素晴らしいとか訳せばずいぶん違った雰囲気のタイトルの講演会になったのに、ちょっと残念です。
直訳すると偉大としがちですが、great ideaならすばらしいとかすてきなと訳すのがいいのに。great timeを過ごしたというのに、偉大な時間を過ごしたとは言わないでしょう。とても楽しかった、というのがいいのに。訳は怖いものです。偉大というのなら、そうですねgrandeurとか書いてあったら、雄大とか壮大とかで、great を偉大と訳すのは一般的にはやめた方がいいでしょうね。
イージス艦が千葉の沖で、漁船をまっぷたつに壊して親子の乗組員が行方不明とか。
ひどくて、悲しい大事故です。
事件発生後1時間半も防衛大臣には知らされなかったとか。
絶対にあってはいけない事件とおもいます。
ちょうど20年前に東京湾で自衛艦が遊覧船(たしか)を沈没させた大事故がありましたが、こんどはそれよりもっと深刻な事件と見ました。
つまり敵からのミサイルを打ち落とせるような最新鋭の最大級の緊張感を持って操船せねばならぬ日本のもっとも先鋭的な軍艦が、視野が非常によいところでかなり大きな漁船をこのようにまっぷたつに割ってしまったのは、日本海軍の歴史でも最大級の汚点でしょう。
信じられない出来事です。日本には海軍は本当にあったのか、軟弱組織の海軍みたいなものがあっただけに過ぎないのでしょう。インド洋でガソリンスタンドをするくらいの能力しかなかったのか。
緊張感の欠如などという形容でいいはずがありません。海上自衛隊の先鋭中の先鋭艦の内部はなにかとことんのところで腐りきった組織になっていたのだとおもいます。
防衛大臣は辞任をしなければいけません。日本人の生命を守る組織が日本人を殺して(たぶん)いるのです。
軍組織のたががゆるみきっていることは歴然としているいじょう、防衛大臣の辞任以外にとれる対策はないでしょう。もちろん事件処理がすんでからですが。
守屋というとんでもない奴も軍人トップにいましたが、自衛艦の最先端部分での病巣は相当に深いとみました。