忘れないうちに書きとどめておきたいことは、新幹線の車中で読んだ記事、牧野富太郎と小山鐵夫のうるわしい師弟関係です。
小山氏がまだ小学生の頃に植物についての質問を牧野富太郎に送ったところ父親に、この子は植物に才能があるのでぜひ対応してほしいという返事が父親宛にあったそうです。
それでどういういきさつがあったのか、父親は転勤を希望して、家族は牧野富太郎の自宅にちかいところに住みだして、それからはひんぴんと小山少年は牧野富太郎の自宅に通ったのだそうです。
このとき、牧野富太郎は80才、小山は12才であったという事実自体が感動的だとおもうのです。現在小山氏が、高知県にある牧野富太郎の記念館の館長をしているという事実も含めて、学問の継承性を考えるうえでわたくしが知りうる限りもっとも年齢の離れた師弟関係とおもいます。
小山氏の談話によると、植物の標本の絵をかくかきかたは牧野流というのがあるのだそうですが、その描き方をするのはいまや小山氏も含めて日本でもわずか2,3人なのだそうです。
少子高齢化の日本を考えるときに、とても参考になる世代を越えた人間と人間の交流とおもいました。
きょうは長い会議日でした。朝九時から午後2時まで。
恩納にあるシーサイドハウスでありました。
その後センターに戻って、ラボの人達と研究の話をしました。
夜は評価委員会の結果の報告も兼ねて皆さんと会食。
日銀総裁人事での福田首相の,わからなさぶりはちょっとあきれました。
前には、首相は特攻隊員かと、書きましたが、いまはこの人は道に迷って途方にくれた旅人のように見えます。
弱い人だなあ、というのが正直な感想です。
つぶやくように、民主党がなにをかんがえているのかわからない、と言ってるのですが、国民は首相がなにをよりどころにこのような人事案を次から次にだすのかわからないでしょう。
ひとごとみたいですが、漂流する日本を実感します。