きのう東京からの帰り読売の夕刊を読んでましたら、村上龍氏のエッセーがあり、時代遅れのトップダウンという見出しで、その中に以下のような言葉がありました。
これからの組織は、トップダウンで指示が降りてくるピラミッド構造ではなく、決定権と責任を合わせ持った小集団が有機的につながって構成されるようになると言われる。それらの小集団は互いに情報を交換しながら独自の方法論と戦略と持つことが求められる。
村上氏はW杯最終予選での北朝鮮の姿を見ながらの感想というスタイルをとっているが、わが国の社会状況批判であることは明確で、前段ではトップが情報を独占する非対称的なコミュニケーションでは、現代では通用しない。変化のスピードが速く、しかも多様化・複雑化しているからだ、と理由づけしています。また中田英を例に、「言いたいことはほとんど伝わりません、非常に疲れます]、と言わせておいて、そのあとで、「伝わらなくても、コミュニケーションは続けなくてはならないだろう」、と村上氏は自らの言葉で言ってます。
わたくしの理由づけはすこし異なるものの、わが国のこれからの研究室運営について、まさに村上氏が言うとおりのイメージを描いていたので、興味深かったでした。
わたくしは村上龍氏の熱心な読者ではないのですが、常に日本の社会的状況に大きな疑問を投げかけるかたちでのかれの社会参加のやりかたに敬意を持っています。遠藤周作(だいぶ前に亡くなられましたが)、五木寛之氏らのように広汎なファンと社会的影響力を併せ持った作家として、なぜかわたくしの頭の中でこの三人がつながって存在してます。
MS君の論文はほぼ完成、まもなく投稿。渡英までにまさにとりあえずですが、間にあってよかったです。
最初は機嫌がわるくなったMT君の論文もかなりの完成度に到達。論文を書いてる過程で旧データの新価値発見などもありまして、いまは機嫌は悪くありません。
でも、かなり疲れました。ただ、油断はできません、まだDiscussionが途中までしか出来てないので。
きょうはというか、明日早朝ついにブラジル戦ですね。前回のギリシア戦、素晴らしかったですね。ですから、当然見たいのですが、しかし3時ですか、この時間に起きるのはかなり難しい。しかし、何とか起きる算段を考えてます。早めに寝る以外方法はありませんが。