肌寒い日です。
実験室の窓から北山をみると厚い雨雲がどんよりと山頂を覆ってしまっていますが、目の前の(たぶん)楠の大木の若葉はいきいきとして目をなごませてくれます。
忙しいです。フランス行きの旅行そのもののスケジュール最終決着、返事をちゃんとしていなかったメールなどの対応、それに研究関係も色々あります。それにもちろん2つの講演準備も。週末の天気が気になるのですが、どうもよくて曇り、悪いと雨ですか。ちょっと残念。
昨日、大阪府の橋下知事が府下市町村のトップに改革案の説明の後の、厳しい発言にたいして、涙ながらの協力をお願いしたとの報道が、ありました。たしかに涙らしいものがでていまして、声もうわずっていました。それに対して、泣いたら話にならん、こっちがなきたい、とかあの泣きがパフォーマンスなら相当な役者やな、とか市長さんたちきついこと言ってました。
しかし、これいけません。涙が出るのは身体条件の一つでどんなにこらえてもでるものはでる。女性ならよく知っているはずです。涙を出すなと言ったって、でるものはでる、人によっては食べ物をみたら唾液がでるのとあまり変わらない感じで涙が出るのです。こういう身体条件をあげつらってはいけません。女性のほうが圧倒的に涙が出ますが、男性だって涙がよく出る人はいます。わたくしがかつて担当した院生は涙が潮のように吹き出る特技がありました。男でしたが男だって涙もろい人はいます。それをあげつらってもいけないし、知事にふさわしくないといえば、女性は知事に向かない、といってるのと同じです。涙もろいからといって、弱くもないし、クリントン候補をみれば彼女が涙が出るからといって、弱くもなければ逆に怖いほど攻撃的でしょう。
いま橋下知事を批判した首長は、多くの涙のでやすいい女性を敵にまわしましたね。それにそもそも涙が出るなんというのは、大笑いしても涙がでるくらいに思ってないと、涙の出やすい人達とはつきあえませんよ。