ロスコフで感傷なしに、前向きで、気になる記事中国群衆と日本大マスコミ

この研究集会はロスコフという、もよりの地方空港からも車で1時間もかかるような不便なところでやっています。一年おきにつづけて、もう20年もたったのでした。
わたくしはほぼ皆勤なのです。

日本でいえば成田について東北地方に行くような感じかでしょう。家並みは魅力的だし、農業もさかんで巨大なアーティチョークが見渡すかぎりあったりで、おもわずわが家のとあまりの違いに比較する気もおこらず、車のなかから凝視してしまいました。

この辺鄙な町に日本でいえば学術振興会のようなCNRSという組織が所有する海洋生物学研究所があって、研究所の素朴な宿泊施設と民宿的だけれども食べ物もおいしいいくつかの小さなホテルがあって、さらに110人とかが座れる会場施設があるのが、この会議の始まった理由です。

20年前の最初の会、感傷にひたりたい気もありますが、わたくしとしては後ろを見てもまったくしかたのない状況に現在はいますから、自分の感性を信じて面白ければ熱心に聞くし、あまりそういう感が無ければすぱっと記憶のなかにとどめないように決めて、聞いてはいますが流している、そんな感じです。これがとしよりの学会処世術です。

最長老なので、しらないひとはあまり寄ってこないし、寄ってくるのはやはり年寄りたちなので、疲れません。
発表は昨日の朝に無事にすんでしまったし、最後まで沢山講演をきいて、そして色んな人としゃべりながらこれから閉会まで時をすごします。
やはり外は寒いです。しかし会場は20年前から同じ、窓を開けると強風が入るし、他に換気法がないので、むっとしたよどんだ雰囲気になります。これがこの会場の難点でしょう。でも来るたびにそれを思い出せるのもおかしいし、強い風にカーテンが煽られるのを見るのも、また愉快です。
ほんとにリラックスした楽しい時間を過ごしています。

こちらで見た記事で気になったこと。
韓国で中国人が大挙して聖火行進を愛国的に守りにきて、韓国人とかなりのけんかがあって、人数のはるかにおおい、中国人群衆がどこでも完勝したとか。怪我をした韓国人が沢山出たとか。いまはどこも中国様、中国様なので、韓国マスコミもおとなしい対応のようです。日本もまったくおなじでしょう。

山口県での補選で民主党が勝ちました、与党がただちに選挙で負けたことを無視してガソリン税をふたたび上げようとしているようです。なかなかのものです。この無神経ぶりは。
この事態に、マスコミが(ネットでみ見るだけですが)まったく人ごとのような記事しかだせないのにやはり驚きます。国民の怒りがマスコミにとっても人ごとなのが記事のつくりからうかがえます。読売などは、ガソリン協奏曲などという必死の国民を小馬鹿にする記事のつくりです。
このあたりもあるので、民主党も首相不信任の行動をなかなかとれないのでしょう。
やはり日本の大きな諸問題は、大マスコミにあるのかもしれません。

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