新聞で知ったのですが、ライト級の新しい世界チャンピオンが生まれたとのこと。絶対的不利という予想に反し、2回でダウンしたものの、3回にTKOで勝利とか。地上波テレビ放映が無かったので、朝日スポーツ記者も使命感に燃えたか、筆致もそうとうに興奮したもので、最大級の賞賛記事でした。このかなり変わった人物突然出てきてこれからどうなりますか。あの親子のへんてこりんなボクシング一家のことは思いだしたくありませんが、この新チャンピオン、楽しみです。
研究もある意味、格闘技的なところが相当にあります。もちろん、論文での公表段階がもっとも格闘技的です。でもその段階を、有利に通過するために、研究プロジェクトを始める時点からずっと格闘技的な部分があるかもしれません。研究費を得るための、審査会の面接も審査されるという観点もありますが、たたかいの場という見方もあるでしょう。
競争相手や論争相手との意見の違いを避けるのでなく、正面切ってやればこれも格闘技的ですね。わたくしもこう見えて、かなり戦闘的な血の濃い時が若いときにはありましたから、結構たたかいました。戦績はそうよくない。大切なたたかいにかなり敗戦している、というのが実感ですが。でもたたかいのしかたは敗北の回数分学びました。
最近というか、いまはお釣りの人生なので、極力たたかいを避けたいとはおもっていますが、でも自ら屈服はしませんので、それなりにたたかっているのかもしれません。
論文をみずから書いた経験がない、自分で最初から最後まで論文公表の経験がない研究者はやはり格闘体験にとぼしいことになるので、なるべく早い時期から、論文を書く経験を持つのがいいでしょうね。いっぺん経験すれば、百聞は一見にしかずのようなことになるでしょう。
ちょっと台湾の新総統就任のセリフ、3つのノー、を書き留めておきます。時事からのコピーですが。
馬新総統は就任演説で、対中政策について「統一も独立も武力行使もしない」とする「3つのノー」を改めて確認したと、あります。
統一、独立、武力行使、どれもしない、なかなか賢い、これから4年はそういうのでしょうが、その先は?という疑問符はかならずつくでしょうか。