本音の語り合い

朝起きたらひどい雨でした。一日中雨なので、休憩時間外に出ることもできません。

最近はホテルの朝食はバイキング形式がありがたくて、好みのものがとれるので助かります。このあいだのロスコフでの朝食にはかなり閉口しました。パンと飲み物とバターとジャムしかありませんでした。朝起きると食堂には準備したものが置いてあるだけ。人影もありませんでした。それに対して、ここ賢島の近鉄系のホテルはかなり人手もあって、席も誘導するし、朝食もいろいろ食べ物があるので、楽しめます。

7時にいってしばらくひとりで食べてましたが、米国西海岸からのASさんが来てふたりでよもやまばなしが出来ました。このあいだ彼の大学に行ったときにたいへん世話になりました。あれから短いとはいえ、RKさんノーベル賞をとったし、ドンであった父親は亡くなられたし、時の経過とはいえ変化はあるものです。
ふたりで話したので、誰にも気兼ねのない話題が選べるので、とても良かったです。わたくしたちとも共著の論文があるし、かれの昔の指導者はわたくしも長年の友人ですから、まあ学者的な親族にちかい人間の会話でもありますが。
研究者の会話などは、このように偶発的なものが一番稔りがあるようです。だいたい準備してだと話が終わればそれで終わってしまうものだし、自然発生的な話題もすくないものです。他に人がいると話題には気を使うものです。それで、話題にしたくても出来ないことが多いものです。そういう場で巧みに話題を選んで皆さんを楽しませるようにするには、年季がいるものです。
ASさんは分野もかなり近いし、考え方も近いので、かなりつっこんだ話をしたので、あっというまに9時近くとなり急いで会場に行くことになりました。かれもわたくしも、朝食であってゆっくり話せた偶然に感謝した次第です。

きょうはこれからわたくし話をします。
バンケット前の講演だし、楽しんで聞いて貰えることを主眼に準備しましたがどうしても、準備中に難しい話がはいってしまいます。そこにいくと、かならず口調も真面目になるのが今から予想できます。エンタテイナーにはなりきれません。いつなれるのでしょうか。
そういえば、このあいだ、五代目志ん生の落語をCDで聞きました。あんな甲高い声だったかな、やはり江戸のひとだなと感じて、わたくしはもう関西人に近いらしくて、もうひとつ体に入ってきませんでした。なんとなく好きになれなかった小さんも聞いてみようかと思った次第。

タイトルとURLをコピーしました