先週末は妻は孫たちの運動会にいっていろいろ楽しかったようです。孫たちも両親のおばあちゃん達に遠くから来てもらって、張り切ったのではないでしょうか。
今週末にはいよいよ長男も結婚式とかで、前日には家族一同(といってもたいした数ではありませんが)がそろうようです。このあいだフランスのサンテミリオンで買ったわいんとか、もっと前のオーストラリアでかったワインもあるので、お祝いのお酒はあります。
しかし世界も、日本の国内外の様子は平和からほど遠い状況です。
特に日本と米国の関係が転換点に来ているようです。日本側からの米国離れがはっきりしてくるし、それで日本はどうしようというのだ、と自問自答の時期がこれから続くのでしょう。すべては、米国の世界における立場の弱体化が進行するのかどうかにかかっています。日米友好がたんなるかけごえであって、草の根レベルでは強化よりは弱体に向かっていることは間違いありません。日米共通の夢などもう長いこと存在してないようです。親米ということばが、日本の社会では実感をもって感じられることがなくなりつつあります。それに変わって疎遠ということばが実感を持って感じられます。
拉致を重視する日本を無視して、北朝鮮をテロ国家リストから米大統領がはずしたとの声明がありました。あのヒルズ次官補は日本側の言い分はたぶん数パーセントも考慮してないでしょう。何故か分かりませんが、そうせざるをえないほど米国はそこまで切迫しているのでしょうか。
モルガンスタンレーに三菱系銀行が一兆円ほどのお金をだすのだそうですが、日本の銀行も必死になっているので、米国とのあいだでの損をしないためのつばぜり合いが非常に激しいようです。日本側の本音がたぶんでてきて、米国側もお金の話なので表にはでませんが、たぶん鼻白んでいるはずです。
もともと日米のあいだの宿痾の業病は、日本人の英語がいつまでたっても下手なばかりでなく、一般の米国人の心をわしづかみにするような日本人の言葉を聞くことがほとんどありえないのです。日米の関係は英米の関係とは千分の一以下の深さでしょうし、米国独立に協力したフランスはその気になれば、いつでもかなり深い関係を結ぶことができるでしょう。
日米の経済は活発とはいっても、繁盛しているファストフードの店の店員と食べに来る人たちのあいだに何ほどの交流があるのか、日米関係はそういうものになりつつあるかもしれません。
疎遠ということばが、だんだん明瞭に浮かび上がってくる日米関係のこれから先、わたくしはしかたないとは言えません、やはり不安です。