石油ショックの頃の記憶、白人投票者の本音、麻生首相のお人柄

好天気が続きます。
世界でも日本でも株の暴落などで困っている人たちはいるはずなのですが、なにごともないような静かな日々が続きます。
しかし、就職氷河期が長く静かに続いた結果が今日の社会の多くの問題をうみだしたように、この世界的な経済の破綻が日本に無関係なはずがありません。これから、またまた十年以上も不況が続くといわれても、多くの人は職を失うか、収入が激減するまでは、自分の問題のようにはなかなか思えないものです。十年後に日本はどうなっているのか。
そうやって考えると、あの石油ショックという出来事は日本の戦後の歴史なかでも特筆すべき出来事で、スーパーなどでの生活必需品がみるみる二倍も三倍も値段が上がったことでした。あの時に大学生だった人たちはいま50代半ばくらいなのでしょうか。わたくしより、一回りくらい若い世代でした。
研究にひたすら没頭していて世間の出来事に無頓着なわたくしもさすがに、騒がしい世の中に驚いて、周囲をみまわしたものでした。三十二才、京大にきて一年後の頃でした。妻の母がやって来て、ちり紙とかトイレットペーパーをとうとう買ったとか興奮して帰ってきたのを思いだします。石油ショックのあとに、田中角栄が首相になり、物価もあがり、給料もあがり、日本の国土は見かけの繁栄の土木工事に邁進しました。

今回のは世界中で大変な出来事なのに、銀行の取り付けとかほとんど起きてないようです。ただリーマンブラザースの管理下にあった、品川のホテルの廃業が従業員の抵抗で興味深い展開を示しています。無残なのは、日立市のショッピングセンターですか。

米国大統領選は、オバマ氏の勝利にみえます。しかし、投票の段階に白人の一部が実際には投票しない可能性があることが、指摘されています。世論調査での反応との違いです。つまり、本音と建て前の問題です。その差が何パーセントかが問題なのだそうです。

麻生首相のキャラクターがだんだん分かってきました。マッチョ系のトッチャンボウヤ、でした。庶民派ぶっても、葉巻を吸って、超高級ホテルやレストランをはしごするのが夜の習慣なのだそうですから、骨の髄までの露骨なお金持ち経営者行動パターンです。
わたくしが、いちばん好きになれないのは、背広の胸周辺にいっぱいバッジなどつけている、その精神性です。元長野県知事の田中氏にどこか共通点を感じます。
それはさておき、この夜の行動パターンにいまの日本の庶民が共感を持つとは思えません。支持率は着実に下がって、年の終わりまで解散がなければ、30%の始め、下手すると二十五%くらいまで下がるような気がします。
かといって、いまどき葉巻を吸って、夜な夜な超高級バーで密談をこらす、宰相に別な人間性を要求しても無駄でしょう。漫画を読む人の中に、われわれの世代でまともな本はまったく読まない人たちがいましたが、麻生氏はどうもこの類の人物でのような気がします。頭より筋肉、見映えが大切、ふるーいタイプの体育会系の人物と言うことが日に日に分かってきました。安倍、福田、麻生とこれで元首相の孫もしくは息子が三代続いていますが、結果なにも感心できたものがありません。どうも日本はほんとにいけません。

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