家猫ジーコの死

お昼頃に妻からメールがありました。
「先ほど11時半頃静かに息を引き取りました」。
家猫ジーコが死にました。
けさ家を出るとき、きょうは危ないな、夜までもつかなとおもいました。
妻が体をさわって、体温も下がってきたとつぶやきました。
きのうから、なにも食べないとのこと。おとといまでは、一生懸命食べようとしていましたが。しかし、トイレは自力で昨日もなんとかいっていたのですが。
昨日から、歩くのも非常にたいへんそうで、座ることもできず、横たわるだけでした。でもそういう日はわずかに一日でした。トイレのそそうも尿のほうはまったくなく、大便のほうが数回あっただけでした。

家猫をことのほかかわいがっていた、次男がいれば、たぶんあと、半年は長生きしたでしょう。次男はこのあいだの、長男の結婚式との時にやってきて、ため息をついて、何枚も写真を撮っていました。
最後の別れができてよかったです。

16年5か月わたくしたちと、一緒に過ごした年月がありました。
来たときにもうすくなくとも一才になっていましたので、人間に換算すると、90才半ばなのだそうです。
長寿でしたし、容色もほとんどおとろえませんでした。
この数週間急速に痩せてしまって、高齢の猫というかんじにはなりましたが。

とても優しい猫でした。誰にもなついて、来客の膝に自分から乗って、手や何かをなめる癖もありました。
死んだ梅園さんは家にやって来たときに、猫アレルギーなのに膝の上に長いこと乗せていたので、涙が大量にでて、それでも泣き笑いをしていながら抱いていたのを思いだします。
この1,2年眠る時間が長くなりましたが、それでも時々、すばやく木に昇って驚いたことがありました。
誰にも好かれ、かわいがられた猫でした。
この夏いちじるしく衰弱してどうかな、と思った時期があったのですが、かなり回復した時期があったのですが、10月に入って老衰という表現ができるようになってからは、死までは早かったというのが強い印象です。
今年になってから、食事をしてしばらくすると、つよいうなるような鳴き声をしていましたが、なにか病気があり、痛かったのかもしれません。獣医さんもそのあたりは分からなく、腎臓の機能低下があるとの診断でした。

ジーコは修学院の親切なかたがお墓で泣いていた子猫を拾って、不妊手術をして、だれかほしい人はいないか、ということが妻の友人のYさんを通じて、知らせられ、妻と次男がお見合いにいって、それでわが家にやって来たのでした。
三毛でシャム猫の血がすこし入って、ごく小さな斑点が顔にあり、青い目をしていました。
猫としては長い一生がきょう終わりました。

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