欧州などは日本がどんどん死刑を執行するので、実にけしからんということになっているようです
日本はクリスチャン国家でないのですね。やはり仏教というか日本的仏教国家で、悪いことをした人はむくいで死なねばならない、という類の信念というか信仰というか考えが広くゆきわたっているので、欧州も日本はクリスチャン国家でなくどちらかというと、死刑については異質の国家と思ってくれるといいのですが。
かならずしも復讐で死刑にするのでなく、一生牢屋にいるよりは死んだ方がいいのではないか、という死刑囚からみたらとんでもないでしょうが、一般人はそうおもっているし、キリスト教国家がどう批判しようと、あまり痛くも痒くもないのでしょうかしかし、いつまでもそうやれるのか、キリスト教の人たちはすごい執念深い、この点についてはですから、そのうち圧力がどんどん大きくなるかもしれません。
わたくしは、死刑撤廃は日本については反対ですが他の国がおやめになるのはそれでたいへん結構なことと思います。日本は死刑をするからといって、命を粗末にしてはいませんと、言いたいのですが、自殺者が三万人と聞くと本当に何を言う気も起きてきません。この点はいまの日本の最大の問題、恥部とおもいます。
未曾有の経済の混乱、つまり世界的な規模の大きさで未曾有というのでしょうが、経済学者はたぶんいまや人生最大の生きる意義を見いだしているのでしょうか。わたくしはなんどもこのブログで述懐したように、経済が嫌いです。経済学もたぶん嫌いです。勉強をしたこともないのですが。マルクス経済学がいったい何だったろうということから、この漠然とした嫌悪感はくるのですが、別にたいした意味、深い意味はありません。経済学者の友人や尊敬している先達のかたがおられるのに、われながらけしからんのですが、かれらの正業とするものにたいして、深い偏見をもっています。でもかれらの理屈ぽいところはほんとうのところ好きです。ですから、こんどの未曾有の経済混乱についての理屈での説明を聞くのは決して嫌いではありません。ただ長時間聞くのはかなわないので、だいたい10分か20分で理解できる理屈を聞くのはいいんじゃないかなと思っています。
で、そういう理屈をさがすと色んなものが現れてきます。わたくしのような論理の分類に鋭敏な人種は、しかしせいぜいどんなに多く見ても4,5種類に分類されます。ただ共通点は米国に元凶が存在するという類の理屈に帰着するのがどうも鼻白むのです。多くの経済学者というのはやはり陳腐な理屈しか持ってないと思うのです。しかも先見の明があったとか言う人がやはりごくごく少数いて、それはやはり尊敬すべきだれそれ米国とかフランス(やはり)の学者であったなどと、聞くとやっぱり、それじゃますますつまらんとおもいます。しかし、経済学者は政治学者よりはるかにましで、女の子風にいわせてもらうと、経済学者はかわいいです。理屈がわたくしにも分かるという点です。もちろん政治学者にくらべてですが。