大晦日、下村脩氏へのインタビュー記事、江上不二夫先生、もっとも感動的な事実

きょうで大晦日、2008年も終わりの日となりました。
昨日の夜はこのあいだの沖縄での合同セミナーの時にいったレストランの一つに行きました。妻にも次男にも好評でした。
きょうは、夕方から長男夫妻がやってくるとのこと。
お正月といっても正月料理のようなことは極力しないのがこれからの時代のながれなのでしょうが、やはり多くの日本の主婦にとっては大晦日の夜に元旦の一日くらいは正月らしく過ごさなければならないのかな、という感じでしょうか。わたくしもそれくらいの気持です。手伝えることは邪魔しないことと、せいぜいお酒の種類を揃えることくらいですが。

昨日の朝日朝刊で読んだ、下村脩氏へのインタビュー記事がとても印象的でした。
面目躍如というか、ひとことひとことが面白い。もっともっと読んでみたいと思いました。
このかたが自由にしゃべると、それ自体が日本の学術の体制というか研究者をつくり存続させていく制度にたいしての根底的な告発になっています。
触発されて、書きたくなったことはたくさんあるのですが、きょうはやめておきます。

ただ下村博士がもっと勉強研究したくて長崎から、名古屋大学にいって最初に理学部の江上不二夫教授に紹介されたのが教授が不在だったので、すぐお隣の平田義正教授のところにいかれそこで研究生活を過ごされたとのことでした。そこでの研究が端緒となり米国に行かれたとのことでした。実は、わたくしも約一年東大理学部の生物化学での江上先生の研究室で学部4年の時を過ごしたことがありますので、江上先生の温顔を思いだしました。江上先生はわたくしの下々の学生にもいつもしゃべりたそうに寄ってくるのですが、こちらが緊張しているのを察知すると、なにもいわずに去ってしまったものです。下村博士とは過去にどこかで学問的関心は交叉したのかもしれない、という印象を持ちました。
スエーデンのノーベル賞の委員会(化学はたぶんウプサラなのでしょうか)がGFPタンパク質の業績に賞を与えようと考えて、下村博士の主要な業績にたどりついたということがわたくしにはもっとも感動的な事実です。

タイトルとURLをコピーしました