月曜にC君が来ました。シンガポール大学で研究室を3月から立ち上げるのだそうで、いまは奥さんも帰国して、かれは国内の知己の人たちを訪ねているのでした。張り切ってはいますが、やはり緊張しているようでした。そうでしょう、NHKの特集にもあったとおり、結果が要求されるアジア先端国での研究センターで研究室を経営するのですから。でもC君はシンガポールの国籍があり、当然ながら中国語、英語は堪能なうえに、日本語も非常に上手なわけですから、シンガポールの国にとってはたいへん有為な人材のはずだから、そう緊張しなくてもいいのじゃないかと言っておきました。安心はしないでしょうが。
C君はわたくしのところで大学院をやって博士号をとったのでした。人間味が豊かな青年で、誰にでも好かれます。もうだいぶ体の弱ってきた母といちど花火だかを一緒に見に行ったときに、C君のやさしい人柄が母にはすぐ分かったらしく、C君、C君とそのあともなんどもやさしい青年だったと、話題にしていました。年をとると、自分を見る若者の目から、やさしい人かどうかはすぐわかるのだろうな、とわたくしもだんだん年をとってきて分かるようになってきました。C君は研究室経営者になるので、やさしいだけではなく、雇用すべきかどうか、人を見る目も養わねばなりません。かれのご両親にもずいぶん前にあったことがありますが、元気だとのこと、奥さんも中国語を学ぶべく張り切っているとのこと、すばらしい家族に囲まれてほんとに頑張ってほしいです。
家で食事をしようと一緒に彼と帰るため、駅までタクシーに乗りました。車内でとつぜん、C君が先生ぼくアメリカに行くときにタイマを研究室から間違って持って行ってしまって、タイマをアメリカから持ち帰りました。というではないですか、ちょうど京大生の大麻事件があり全学生にローラー作戦をするとかの記事を見た直後だったので、おもわず耳を疑いました。えーつ、君タイマって、どうしてそんなものが研究室にあったの?と聞くと、ええ間違えて持って行ってしまったので、返さないといけないのです、とリュックに手を伸ばしふたをあけようとしています。
まさか、むかし研究室のだれかが大麻を持ち込んでいて、C君はなにもしらずに間違えて持って行ってしまったのか、と瞬間非常に緊張しました。
しかし、リュックから出てきたのは、なんと電子デジタルタイマーでした。実験用によく使う時計代わりのものでした。かなり瞬間焦りました。
麻生首相はおれをクビになど、だれも出来るはずがない、とうそぶいているそうです。
そう聞くと、自民党のいまのていたらくがよくわかります。
中川大臣は、しょっちゅう女性記者とのみ会食(もちろんお酒もでしょうが)するのだそうです。
今回は、彼の麻生高校時代の同級生の官僚に女性記者との昼食をセッティングしてもらったあとでのあの酔態だそうです。それには毎日新聞記者はいなかっと誇り高く書いてありました。読売記者はいたとのこと、しかし酒をのんでるのは確認しなかったとのこと。そういえばどうもテレビで見る最近大物政治家のそばに美人ギャル風の記者がよく同行しているとは思っていました。なるほど、記事は色と色とのからみあいなのか、と妙に納得してしまいました。こういう時、女性記者は奢られているのでしょうか、そのあたりがかなり微妙な状態に違いありません。