アカデミー賞におくりびとDeparturesが受賞とのニュースを見ました。アニメ部門も受賞とか。
快挙です。
いや恥ずかしい限りです。
なぜなら、けさでがけに妻に下馬評では日本のこのおくりびとはぜんぜん駄目らしいとかえらそうにいったものでした。米国の新聞評を信じたのでした。映画も見てないのに。われながらいけません。納棺師なんてきいたことありませんが、でも実在する人たちなのですね。
むかしから日本に住んでいる鳥の一種はヒヨドリだとかつて書いたことがあるのですが、この時期ヒヨドリはかなり空腹のようです。正月の頃には誰も食べないので大量に残っていた柿もこの時期どの木にもありません。食べ物を探してヒヨドリが比良の家のほうの庭を忙しく飛んでいます。
これもなにかで読んだのですが、ヒヨドリはブロッコリーなどのいくつかの野菜が大好物です。大群がやってくると、ブロッコリー畑は大被害とか。
土曜日に購入したブロッコリーの苗をデッキの下の畑に妻が植えたら、たったの数時間で茎と葉っぱの大半を食べられてしまいました。わたくしは熟知していますのでケージの中にいれて食べられないように囲っています。しかし、昨日は見ていると、驚いたことにかなり狭い枠のケージの中にもホイホイとなんども容易に入ります。それでかなり厳重に囲ったブロッコリーもよく見ると茎の一部が食べられていました。空腹のもたらすエネルギーは凄いものだと、感心しました。
きょうは早朝から沖縄行きです。先週のある訪問者に風邪をうつされたようです。うつされてから、しまったと思うのですが、間に合いません。かなりしんどいのですが、やめるわけにはいきません。もともときょうは国会議員が訪問されるかもしれないというお達しがあったのですが、中止になったのでレギュラーの月一回の研究面の議論をするだけになりました。機内はかなり混んでいました。
世の中では公務員叩きが激しいのですが、いっぽうで吹田市の公務員試験には何百倍だかの志願者がいたとか。この不況で、たとえ給与が少なくても、安心して働ける公務員志望者が多いのでしょう。建て前と本音でいえば、親方日の丸の甘い職場はけしからんけれども、こういう時代だれがなんといおうと安心して働ける職場が一番、と多くの人が思うのでしょう。叩かれるべき公務員は霞ヶ関に生息していることになっていますが、霞ヶ関はなかなか苛烈で心を病む人が多いことはよく知られています。というか、気の弱い人や、神経の細い人にはつとまりにくいところではないでしょうか。まったく頼りなく、それでいて嘘つきの利己主義者の政治家を相手にして、国の政策プランを立てねばなりません。
大学を出てからずっと役所勤めなのですから、複眼思考を持てと言われてもそれは無理でしょう。官僚叩きのこともあり、日本では官僚を育てる環境は激減しています。しかし、霞ヶ関の役所は日本の統治形態の基礎というか、根本なのですから、霞ヶ関打倒という人たちは、ちゃんとした具体的な代替え案を持たないといけません。
そういう意味で、大阪府の橋下知事に期待が集まるのは、ここまでのところ、知事が極めて優れた役人キラー、つまりうまく使いこなせるという点で、かつて民間から現れたことのない知事人材のように見えます。役人と激しく議論し、渡り合っても、威張ることがない、というのは素晴らしい。当然いつかは国政に向かうでしょう。その時まで、霞ヶ関の権力と地方代表としてどう闘うのか進行中のいくさが興味深いです。