ヘロインの原料が何トンだかアフガニスタン行きの船に隠してあったという記事を見ました。その原料とは無水酢酸と記事にあるのでおおかたのひとにはなんのことか分からないのではないでしょうか。
よく知られているとおり、ヘロインの元はモルヒネで、そのもとはアヘンでアヘンはケシの実からつくります。モルヒネは鎮痛剤としても使われますが、その強力な中毒作用も周知のとおりです。がんの痛みを抑えるためにモルヒネは使われますが、むかし読んだ論文ではがんのような鎮痛に使う場合中毒はいちじるしく軽減されるとありました。いまは中毒を緩和する薬もあるようです。このモルヒネからヘロインに変えるための化学反応にうえの無水酢酸が必要なのでした。ですからヘロインの原料はモルヒネと無水酢酸、こういうことです。日本製の無水酢酸は純度が高いので効果の高いヘロインができるのでしょう。
ヘロインの日本国内での流通は大麻と異なって、最近はあまり新聞記事に出ませんが、昔の映画では暗黒街的なものにはこのヘロインにまつわるお金や悲惨な中毒患者などが必ず描かれていました、いまはどうなのでしょうか。有名人がヘロインで逮捕とか聞いたことがありません。その強烈な禁断作用で使う人が減っているのかもしれません。そうだといいのですが。
ある病院で、視力回復のためのレーザー光を利用した手術に必要な機具などの滅菌が不十分なために多くの人がひどい眼の感染症にかかったという記事もありました。まったく言語道断、営業禁止処分くらいにすべきです。失明のおそれのある人たちもいたとか、記事にはありました。眼の手術は失明したらどんなに困るか考えたら安易にやるべきことではないし、いわんややる側が薄利多売手抜きというのは恐ろしい話です。
昨今の政治ニュースを聞いていると、マスコミが政治の一部、というか一体化してきたような感があります。つまりいまの政治家の言い分がマスコミを通じて社会に流れていくわけですから。悲しいことに、いまの日本の政治の劣化は極限的になってきて、結果マスコミの政治の情報も劣化しています。その結果、深い政治不信が生まれてきていると思います。議院内閣制はもう駄目だと思いだしている人達もたくさんいるのではないでしょうか。政治家もひどいが、そのひどい言い分をそのまま流している(大)マスコミもあたかも同罪のようなかたちになってきているのです。
その気になれば任期満了まで、なんども首相のすげ替えが可能、どんなに支持率が下がっても辞めないでいられる、解散するのはわたくしという人間の胸三寸にあると、支持率10%の首相が目をむきだして言いまくる、こんな光景がいまの議院内閣制の本質かとおもうと、これをなんとかしないと、日本では民意を反映した長期内閣というのは存在しえない、ということになります。すべてはながらく政権与党であった自民党の劣化がその原因であり、またまともな議論がろくろくできない、世襲議員ばかりを選んできた、国民につけがまわってきたことは間違いです。しかし、だからといって放置で来るはずがありません。マスコミや政治に対するこの国民のものすごいうっ積した気分はテロにいかざるをえないとわたくしはみています。現にそういう雰囲気がもう醸し出されているではないですか。すっかり、忘れさられていた、赤報隊などという固有名詞がでてきました。
大マスコミも、ここまで来たら死にものぐるいで現内閣を辞職解散にもっていかないと、いけません。みずからのためにも。