先週の土曜は「生活習慣病の転写・シグナルネットワーク研究会」に参加したのですが、たいへんおもしろく実に有意義でした。こういう百人程度の、しかも一日で完結する会でも充実感は大変なものですから、やはり水準の高い発表者がいればこうなるという、優れた典型例でした。
わたくしにとっては一線の習慣病研究者の発表をきくことは大変な刺激で、また自分の感覚を点検するのに必須です。世話人である東大の児玉、門脇、加藤の三先生の選別の目の確かさに感謝する次第でした。ポスターでも若手のいい話を聞けました。ただベストという賞の該当のポスターは時間がなく聞けないのが残念でした。通常はわたくしは疲れるので、ポスターは聞かないのですが、今回は数も少ないので、聞けてよかったでした。さらに、後半に、東工大の白髭さん、理研の石井さんの最新の素晴らしい研究成果を聞けたのも、一日として贅沢の極みでした。石井さんの新概念、白髭さんの新技術どちらも、すばらしく本当にいい会でした。
日曜は早朝にホテルをでて、まだ朝と言える時間に坂本に戻り、すぐ比良のほうに移動して、畑仕事をしました。
コブシも咲いて、桜ももう一息でした。
新聞によると藤間紫さんが亡くなられたとか。踊りのほうは見たことはありませんが、映画で何回かみて、大変な存在感がありまたたいへんな美人のかた、という印象を持っていました。人生で二回、年の非常に異なる結婚を経験したひとで、時代を超えたなにかすごいものをもっている(はず)人という印象を持っていました。年齢的には、森光子さんとか寂聴さんとかおなじくらいなのでしょうが、晩年での社会への存在感の広がりはあまりなかったようですが、でもたぶんそれはマスコミでの報道がされていないというだけで、人間的力量ではまけず劣らずずのかたであったにちがいありません。最初の結婚と二度目の結婚のときの世間のすごい好奇なまなざしだけのゴシップに嫌気がさしたのでしょうか。日本では、かなり多くのひとが事件のたびにマスコミ嫌いになります。実際にあわずに、素晴らしい人に出会えるというのがマスコミの役割とすれば、そういう役割を捨てるのが、センセーショナリズムの行き着く先でしょう。特に最近はマスコミの暴走、横暴がひどすぎて、テレビ報道などは内容的にマスコミ横暴の限界にたっしつつあるのではないか、などとこれを書きながらおもいます。まあ見なければいいのですがね。でも、自分がその標的になったら、ほんと大変でしょう。益川さん、ずいぶん最近は慣れてきたようですが。本当のところはどうなのでしょうか。
寂聴さんとか森光子さんはたぶんマスコミの相手の達人の境にいるのでしょう。
きょう昼に短時間そとへでたら、百万遍のバス停付近で、M先生ご夫妻にバッタリ会いました。本当に久しぶりでした。
先生はもう80をだいぶ前に越えたとか。わたくしも年取るのはしかたないです。立ち話でしたがしばらくお話ししました。奥さまもお元気そうでした。本当に懐かしいことでした。
きょうは、かつてラボにいたS君が訪問してセミナーがあります。これからです。
午前は、H君の学位の公聴会、合格との知らせがありました。去年の4月の時点では、一年後の可能性は低いと思っていたのですが。めでたいことです。彼は、明日から東京で働き出します。ほんとにギリギリのタイミングでした。