この数日で、朝鮮半島からいろいろな出来事が発信されました。
まず韓国前大統領盧武鉉氏の自殺です。いたましい出来事です。それにともない、氏にまつわる疑惑の解明が困難となりました。韓国国内ではまた大統領経験者が名誉をうしなうかたちで死去したことで、政治的に不安定な時期が続くでしょう。盧武鉉大統領は、北朝鮮に太陽政策をもって対応し、金正日総書記と平壌で抱き合った歴史的な会見が記憶されます。
そして、盧武鉉氏の死と呼応するかのように、北朝鮮の地下核実験の成功とのニュースです。三年前にやってその時も衝撃的でしたが、またやりました。韓国での出来事をあざ笑うかのようです。
これがヒルズ元次官補が主宰していた六カ国協議の結果ということになりました。
米国のオバマ氏とクリントン氏はどうするのでしょうか。夫が国務長官を北朝鮮におくりこんだこともあり、クリントン氏は強硬策をとるとはおもえません。
実際、強硬策は採りたくてもとれないのでしょう。北朝鮮に手をつっこんだら、イラクなどの比ではありません。石油も無い国です。メリットゼロです。しかし、放置も出来ない。米国の威信はどうするのだ、ということです。
米国は、近隣の中、韓、日、露の様子をみるでしょう。とくに中国と秘密裏にも公にも協議をこらすでしょう。中国は舌打ちをしたい気持、しかし、一大事が勃発したら、ツケはすべて中国に来るのではないかと怖れているはずです。
金正日氏の三男が次の北朝鮮トップを継承するのではないかという、ニュースが数日前にあったばかりです。米国発だったように記憶します。
米国は核実験を前もって知っていた可能性が大です。
これで軍事的に、北朝鮮は米国と二カ国間交渉したいというメッセージを強くだせます。
日本はこの件で、何もできないでしょう。というか、対抗策が何もないというのが、ますますはっきりしてきました。
北朝鮮への対応は自民党と民主党とで違いがあるのでしょうか。
違いがあるのなら、次期選挙の争点にして欲しいものです。外交問題なので、争点化すべきでないという意見もありますが、外務省まかせでいいはずがありません。いまの日本国民のこの問題についての希望はどのあたりにあるのか、浮き彫りに出来るような、争点化が望ましいと思うのです。
きのうは、栃木県の那須黒羽町まで日帰りで、叔母の一周忌の法事にいってきました。
叔母のあたたかく才気煥発な人柄、いろいろなつかしく思いだしました。わたくしの父親側の叔母、叔父のなかで唯一生きておられていたのですが。
晩年は毎夜、短歌をつくっていたことを知りました。そしてそれを短冊に書くのが叔父の仕事とききました。ひとつ頂いてきました。人柄をとてもよくしめしたものでした。
親族ともひさしぶりに、短時間ですが、楽しいおしゃべりをしました。
スイス、沖縄旅行の疲れがたまって、行き帰りの新幹線のなかではまったく仕事をしませんでした。ぼんやりしているうちに時が経ちました。珍しいことです。