東国原知事の立候補に思う、人材の枯渇、陣笠→親の七光り→コメディアン首相

自民党の古賀某氏が宮崎知事を訪問して、人気にあやかってぜひ立候補をお願いしたら、立候補の条件の一つがわたくしを総裁候補にすることと、いう破天荒な条件がついたので話題になっています。
周囲は断るためのジョーク、しゃれとかいっていますが、この東国原知事は大目玉を開けて本気です、本気です、と連呼しています。宮崎県民はやめてください、知事でいてほしい、東京にいってしまわないでほしい、とこう要望しています。

たいへんおもしろいことです。
もちろん人材の枯渇ここまできたか、というのがおおかたの感想でしょう。面白いのは、この知事がいちばん、そう思っているに違いないのです。知事にしてみれば、自民党の議員をみて陣笠とぼんぼん、じょうちゃんの集まりだと、見抜いたのでしょう。
悪辣な(たぶん)彼の師匠の薫陶や仲間とのバトルをかいくぐって、ボトムからはい上がってきた、この知事さんからみたら、自民党の連中なぞ手玉にとるのは、おちゃのこさいさい、とこう思っているのでしょう。
イベントやテレビに出つづけて、人気を維持する方がずっと大変と、心では思っているのでしょう。
本気も本気、おお本気の総裁候補への立候補でしょうか。
米国大統領には三文俳優と一度はいわれて大いなる大統領になったレーガンとう前例もあるし、イタリーやフランスのいまのトップは悪漢タイプ、色ごと師タイプ、ですから東国原氏は十分に資格があるし、先駆的な存在かもしれません。
政権の甘い汁から離れたら、アリのいないカイガラムシみたいな自民党の利権政治の人から見たら、勝てるものなら、この知事にでもお願いしたい、こういうところでしょうか。古賀某氏はそこまで腹をくくっているのでしょう。ご本人もたぶん、自分はたいしたことないと思っているのでしょうから(そういみではフツーの人なのでしょう)、東国原氏で十分首相は務まると思っているに違いありません。
親や祖父さんの七光りでなっている、世襲陣笠国会議員などほんとうにたいしたことない連中と古賀某氏は思っているに違いありません。
政治はしょせん最後は人気、だとも思っているのかもしれません。東国原氏はもちろんそれが前提条件と思っているのでしょう。しかし、危うい路線ではあります。ただこの人物、まちがいなく性根はすわっているので、どう化けていくか、面白い。

このあと、自民党が地方選で連敗が続き、内閣支持率が下がるまで下がれば、東国原氏の立候補はありうると見ました。あとは総裁候補の条件がどう実現するかです
そうなったら、政界再編がやってくるような気がします。

しかし日本社会の活力はやっぱり(俗悪)テレビ番組あたりにあるんでしょうか。

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