こちらにきてからの日本でのニュースで気になったのはジャガイモ中毒と北海道での遭難死です。
死と生は隣り合わせというか背中合わせというのはこういう事件の時に思いだされます。
ジャガイモ毒は怖い、というのは知っていても実際にはあまりにもありふれた食べ物でその中に毒があるなど、知識の片隅にあっても、必要な知識になることは滅多にありません。
古かったジャガイモなのではないか、皮のあたりに一番毒があるのですが、でも新鮮なら皮付きで食べることはよくあります。
古くなって青みがかったものや、芽のでたものには相当毒がたまっています。腐りかかったものはもっと危険とものの本には書いてあります。ジャガイモを食べて死んだ事件というのはかつて相当にあるようです。
子ども達が、病院に担ぎ込まれてもそれ以上でなくて、本当によかった、実際には相当危なかったのかもしれません。報道の記事ももうすこしつっこんだ内容でないと、教訓になりにくいでしょう。なお毒の感受性は個人差が非常に大きいらしいので、そのあたりも報道してくれるといいのですが。
大雪山の遭難は詳報はみていませんが、山でひとがあっさり死んでしまうのは寒さと風だということも思いださせる事件です。海や川で人がしぬのは実にあっさりと短時間でおこるのは誰でも知っていますが、山は滑落でもしない限りそう簡単には死なないと思われがちですが、ひとたち猛烈な風が吹いたら10メートルも前進できないものです。それに温度が下がると、みるみるうちに命が失われるのです。わたくしも一度だけ、山でそのような風に出会いました。低温のほうはきちんと着るべきものを着ていればある程度はしのげますが、猛烈な風はどうにもなりません。どこかに逃げる以外に方法がありません。リーダーの能力が問われてしまいます。10人というのは山での遭難死としては大変多い数です。
後のためにも、じっくりとした調査と報道がほしいところです。
いま夕方のセッションが終わって、夜の会食を待つところです。
明日は、お昼まであって、終わったらすぐバスに乗って空港に向かい、午後3時過ぎの便に乗ります。これほど無駄というか、余った時間のない学会参加も稀なことです。