きょうはまた朝から夜まで忙しいので、ホテルにいるうちにブログを書いてしまいます。
今朝の朝日のニュースでは、民主党は300議席に迫るかのような世論調査結果です。
これの尻馬にのるわけではありませんが、自民党がこうなってしまったという原因は「倫理的な失政」がおおきい」という考えを自分の記憶にとどめるためにもここに書いておこうと思いました。
日本の庶民は見ているのですね、自民党のお偉いさんはそろいもそろって反省がない、と。倫理観が庶民とは違いすぎると。
小泉、安倍、福田、麻生と全員世襲ですが、ひとりとしてそのことで深刻な反省の弁を述べたものはいません。
辞めたあとも、自分の総理時代のことについて、反対党を批判するのは饒舌ですが、自分の失政部分を語った人物など一人もいません。日本人はこういうひとたちは嫌いなのですね。
鳩兄さんは、総理をやって辞めたら国会議員は辞めると言っています。つまり細川元首相のような場合を想定しているのでしょうか。これだけでも、段違いです。支持率の違いの一部はこういうことでしょう。
特にひどいのが安倍元首相で、政界を去るどころか反省心ゼロのような行動を次々にとって、もういちど首相をやりたいかのようです。いさぎよくないですね。
日本庶民はいさぎよくない人物は尊敬しません。麻生首相は実像はどうあれ、いさぎよく見えない人物の典型でしょう。
小泉元首相、人気はあったのに、自分の息子を世襲候補にして、知らぬふりをしているのですから、ひどいものです。自民党にたいするはっきりしたかたちとならない、日本庶民の不満感はこの小泉首相の世襲まったく気にしない、悪いとはまったく思わないという倫理観に相当な原因があるでしょう。
結局最後は政治資金の問題でしょう。経団連だかは自民党に何十億円も寄付して、民主党には五千万円とか。庶民はちゃんとこの差を見ています。この差をうめるべくあがいた小沢氏はとことん叩かれましたが、でもきれいな清潔そうな手をして、大企業から多大な献金をうけている政党など庶民は信用するでしょうか。特に相手党の代表を高見にたって叩く態度を見れば。目くそが鼻くそに対する態度くらいなら良かったのに。それで麻生首相が経済を拡大といえば、だれの経済を拡大しようとしているのか、魂胆が目に見えてきます。
自民党は政治資金で目に見えない強い逆風が自分にやって来ていることにまったく気がつかないのでしょうか。でもこれは一番の倫理問題です。政治資金がどこからくるかは。自民党の政治資金は結局共産党のいってることが正しいのか、と庶民は思うでしょう。
麻生首相のあの満面の笑い顔とあの怖いいかつい顔の落差。ああいう落差の激しい顔が出来る職業の人たちは日本では、庶民なら誰もが知っているあの人たちです。
民主党は人気があるからでもなく、政策が格別に良いからでもなく、自民党が倫理的にまったく魅力のない政党になってしまったので、庶民の頭の中で相対的に浮かび上がってきたのでしょう。庶民のせつないきもちを民主党のうえのほうでも分かってもらいたいものです。
倫理観の欠如は中曽根、森元首相も含めた人たちにも及んでいます。わたくしがいいたいのは、見ている庶民の目で倫理観があるようには見えないということが一番の問題なのだと思うのです。
派閥の領袖がへたするとみな討ち死にとかいう予想があるのでしょうが、毅然とした倫理観のある人物が一人もいないのですから、当然でしょう。
きょうはこれから首都圏です。羽田便です。満席だそうですから疲れそうです。