最先端研究費の審査の精査を文科省副大臣が言明とか

きよう二回目の投稿です。

毎日新聞のネットを見ると,最先端研究費、文科省鈴木寛副大臣は再検討すると言明したとか。
どう再検討するのか、政権の方針が変わったのですから,政権の方針で,精査すべきでしょう。他の予算と同じ,政治家は研究者を怖がることはまったくないとおもいます。
今回の30人の選定,これが研究者の拍手をもって迎えられたとは言いがたいのが,実情でしょう。
いくら自由競争とは言え,東大が11人とか首都圏が大半とか、研究費については昨今本当に厳しい時代にこういう一極集中的分配をやって何万人という多くの研究者のつらさをいや増すようなことをなぜやる必要があるのか。このような結果を、どこかで自制するうごきが内閣府にまったくなかったとは不可解です。
昨日もかきましたが、東京辺りでは不穏な噂がかなり流れているとか。噂らしかったらわたくしも書かないのですが,かなり信憑性があるかのように聞こえるのです。困ったことです。
かつて科学研究費での審査などでこういう噂など聞いたことがありません。
だいたい貴殿の提案を厳正に審査したなど、かつて聞いたことのないr台詞です。当たりまえのことは書かないのが常識でしょう。書くということ自体なんだか変だと思ったのです。
わたくしは応募時点では,非常に透明に見えていて応募ができたので、内閣府は偉い,と喜んでいたのですが、騙されたような気になっています。最初から出来レースだったとかなりの人達が話題にしています。つまり内閣府が前もって声をかけた研究者たちがいたようです。そんな話はかつて文科省では聞いたことがありません。

わたくしが不採択の理由を見た時にカチンときたわけもここでかいておきましょう。

本提案は研究の視点、研究計画などは具体的な研究課題と認められますが,研究開発体制が不十分であり、プログラム終了時点で実現する具体的成果が必ずしも明確ではないなどの意見もあり、不採択と致しました。

プログラム終了時点で実現する具体的成果が必ずしも明確ではない、との理由ですが、そんなことあたりまえでしょう。具体的成果が確実な研究など予想どおり、つまらないに決まっているし,根本的に科学技術研究がなんたるかをわきまえてない台詞です。予想外のことが沢山おこるので、だから研究提案の審査は本当にむずかしいのです。
開発体制とはなんだ、企業みたいな体制をつくるのが、優れた研究提案かと言いたいものです。わたくしの研究提案はビッグな開発体制ではありませんが、きわめて優秀な戦闘部隊を作ったつもりです。霞ヶ関チック考えではな開発体制は東大的なものがお好きなのでしょうが、わたくしが40年近くいる京大では小さなコマンドがすごい成果をあげる伝統があるのです。
実現する具体的成果が必ずしも明確ではないなどの意見もあり,
これが不採択の理由とは、考えれば考えるほど腹が立ちますが,しかし落選したこと自体はなんら腹が立っていません。わたくしなどは研究面で毎日のようにば思いどおりにいかないことに遭遇してますし、この応募でとおるなど1%もあるとはおもっていませんでした。
でもお祭りに参加しましょう、という気分だったのです。でもお祭りとはまったく異なるものだったことがだんだん分かってきました。あの当選者30人を見た時に、こんな結果なら最初から彼らを指名して公募などしてほしくなかった、というのが正直なところです。

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