きょうは懸案のK君の論文の改訂版を作る日です。
かなり時間がかかりましたが彼も頑張りでここまで来ました。
ただ大掃除で床ワックスがけの業者さんが来ることになっているので,朝仕事をして昼頃に百万遍に来ました。秘書のSさんに電話するともうわたくしの部屋の掃除は終わっているとのことで、まず部屋に荷物をおいてそれから理髪にいって終わってから始めるつもりでした。
建物の前までくると、男性10人くらいが一台の車に激しくお辞儀をしています。これくらい壮観なお辞儀をみたことついぞ京大キャンパスではありません。車はわたくしの横を通りましたが,誰が車内にいるかは窓が黒いので分かりません。
建物のにはいってエレベーターむかうとここも見たことがない男性たちが何人もいました。
エレベーターを待っていると京大という腕章をした男性が寄ってきて、いま四階におられます。というではないですか。何のことやら、と思って,誰が,と不機嫌そうに返事しますと、相手は驚いて引き下がる気配でしたが,わたくしは3階にいくんだから関係ないですよ,と返事はしました。
こんな経験もなく、こんな人にここでこんなことをなんでいわれるんだと、思った訳です。
通過した2階のエレベーターホールにも見たことがないくらい京大腕章族がいました。そういえば車にお辞儀をしていたのもみな京大腕章族でした。
ラボにいくと、何これ?というわたくしの質問の返事のまえに、秘書のSさんが、先生、田中眞紀子さんが来ているんですよ、とのことでした。そういえば大きな会議がきょうはあると、連絡がありましたが、それがこれなのか,でも田中眞紀子さん一人来るだけでなんでこんな大騒ぎをするんだ、というのがわたくしのレスポンスです。
彼女にはなんのうらみもありません、ただなんで大学がこんな大騒ぎをするのだ、これじゃこのWP、つまり世界最高のワールドプレミア、予算切られるのもしかたないな。こんなに大勢が右往左往する人員の余裕があるのなら、まだまだ無駄遣いが沢山あると思われてもしかたないでしょう。
なんでいつもの姿をみせないのだ、それが一番よい応対なのに。
といって、部屋をでて(わたくしのラボは3階にあります)、またエレベーターに乗って,1階を押して乗りますと、止まった階の前にところに沢山人がいます。
一階と思って外へでると、だれかなんの用があってここにくるとかいう声が聞こえたので,違う階つまり2階にに止まったことになるのですが,またエレベータに乗りました。その言い方に頭に来て、なんでのりもしないのに,エレベーターを止めるのか,と文句をいいながらですが。
そこの大勢の中にお一人知っている先生がおられのに気がつきわたくしついついこりゃひどいね、という類いの言葉を大声で発しましたら,なんとその瞬間に田中眞紀子議員が廊下を曲がって目の前に現れました。ドアも閉まりつつあったので,聞こえたのかどうかは分かりません。
そうなら失礼,先生に対する感想ではまったくありません。WPの応対がです。
やれやれ、おもいつつつ、一階にでると、またまた大勢が右往左往しておりました。
ひとりの政治家にこんなになってしまう京都大学、なんていうことでしょうか。
仕分けがあったとはいえ、なんでいつもの姿を見せないのか,なんで事務屋さんを排除して研究者だけで応対しないのか,「情けない」という気持ちで一杯でした。
わたくしの口癖,世もすえ,でなく京大も末、だなとおもって何事もないような百万遍の交差点にでました。