訂正10人弱の民主党議員が来訪とのこと、ヨーロッパでのポスドク

昨日かいたこと、訂正する必要があります。
田中眞紀子議員だけというのははやとちりで民主党議員多数おいでになったとのこと。はっきりした人数は分かりませんが8,9人とか。それでは関係者が右往左往するのは当然かもしれません。
ただなぜ来たのかは,誰も教えてくれませんでした。
ただ山中先生のところへ訪問するのが主たる目的だったのかもしれません。
いずれにせよあまりみて素晴らしい光景ではありませんでした。
またお忍びでおいでになったのかそれとも公開だけれどもその訪問理由はたんにわれわれには知らされないのか,よくわからない訪問でした。

若い時に自分がどう年をとるかなんて分かるはずもありません。
でもポスドクくらいならその先じぶんはどうなるのか数年先は真剣に考えるものです。当たり前ですが。周囲の意見に左右されますが、順調ならばそのうち独立の職を考え出すものです。
そういう環境としては米国より欧州のほうが日本人には向いているかもしれません。考えるだけならばという条件がつきますが。
歴史がたっぷりあり、未来を考えるセッティングとしてヨーロッパのほうが日本人にはいいものです。
でも独立の職をえるという具体的な課題となれば別問題です。英語国のイギリスを除けば大陸での独立した職を得るのは大変です。言葉の問題もありますが、やはり人脈をつくるのが難しいものです。わたくしのラボ出身者でも大陸で独立職をえたのはたった一人です。それに対して英国ではかなりおります。
ポスドクかラボ主宰者という転換時は本人よりも周囲がわかるものです。文句なしでなれるというのは100人のうち5人くらいでしょう。こういう人は本人が自覚しなくても周りが職を探しなさいと言ってくれるものです。残り25人くらいは、いろいろ時間がかかっても最後はなんとかなってどこか決まるのですが、それはボスとか分野とか複雑な要因があります。
残りの70人は難しい。それでどうなるのか、いろいろですが、50才くらいまでにはだいたいはっきりします。
こういう経過を考えると、欧州がいちばんあいまいに時を過ごせる、ようです。ポスドクなのか,ちょっとそれよりましなのか,よくわからない職にありつけたりして,いつのまにか40代半ばくらいになる。でも給与ももらえるし、たまに論文を発表すれば、なんとか居られるのです。主宰者でなくとも。
これに対して米国では一部の医学部をのぞけば黒白がはっきりします。それに主宰者になれる機会は欧州よりもずっとあります。職については圧倒的に開かれています。ですから、ポスドクのあとで主宰者になることをまず考えるのなら,米国でやるほうがずっと機会があるものです。
ただ生活の質みたいなものは考え方次第ですが、それでも平均して欧州のほうがいいでしょう。ですから日本に必ず帰ってくる計画がはっきりしていれば、欧州でポスドクをやるのは悪くないアイデアです。パワーが米国みたいになくても研究の源流みたいなものはありますから,日本人にはいろいろ勉強できるでしょう。
がむしゃらにでも独立職をもとめるのなら、やはり米国のほうが断然機会は多いでしょう
英国もかなりありますが、しかし米国に比べたら比較にならないでしょう。
そういうわけで、日本に戻るのかどうなのか、そのあたりをはっきりして海外でポスドクをやるのがベターなのです。そして三分の二はそのあと独立の職を得るのは困難という統計的事実も知っておくべきです。しかし、真面目に働いていればそれでも50才くらいまでは職がありそうなのが、海外でして、日本はそういう点はとても厳しい。
米国は違った意味で厳しいのですが,でも自分に自信があれば成果に見合った結果がでる可能性が高いので、好きになれる人はたくさん居るでしょう。
きょうはこんなことを書いたのもこの12月かなりたくさん海外滞在組や帰国組がラボに遊びにきていろんな話をして、ちょっと思いついて書いた次第です。

いっぽうで最近は海外にいかなくても、英語をちゃんとしゃべれて、すばらしい業績を上げている人が増えてきました。もっと大勢いればいいのですが、しかしそれでもかなり顕著になってきました。

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