政治的な選択課題、電気バイク

わたくしが昨日日本の等身大の問題としてトヨタのことを話題にしたのは、トヨタが世界の超大企業になってもなかなか日本の企業文化が世界中の人たちを納得させる企業文化にまでいかないのではないか、ということです。
国内からの人材補給という点では、図体が大きすぎるのかもしれないし、日本の厳しい消費者マインドを納得させかつまったく同じ製品を海外でも売り続けることができにくいのではないか、という感じです。
どこの国のトップブランドも自社のブランドをつけつつ海外工場で作らねばならないことからくる難しさがあるようです。いずれにせよ外国で学ばず働かずずして国内だけの人生を送りたいというマインドの日本人が大半になってしまって、それでものを海外の沢山の工場で作り続ける世界企業を日本人がいつまでも主体的に維持し続けられるか、どうなんでしょう。
実は沖縄でも、若者の大半は沖縄を出たくないのですね。
全体としてみれば、自県である沖縄で生活したい、生きたいという志向は非常に強いのです。
それでいて、かつ日本中、そして世界中どこでも通用するような人材を沖縄はいかにして作っていくのか、これが問題なのでしょう。
一部の人達を除けば、望めば自県で一生をおくれるように国作りというか県作りを考える必要があるのかもしれません。世界のどこでも活躍できどこでも住める、それとも自分の故郷で満足できる一生を送る、どちらを強調するのか、すぐれて政治的な選択課題と思います。わたくしは日本は政治的には後者を選ぶべきと長年思っています。自分自身がどちらかといえば前者の人生を送ったからでもありますが。

けさのテレビニュースで中国の電気バイクのことがでてきました。
この環境によく経費もかからない、なによりも静かなバイクが日本でも盛んに使われるようになってほしい。とくに早朝の配達をする新聞や牛乳などの配達バイクにぜひともこの電気バイクを使ってほしい。そうすれば朝の3時過ぎにバイクの音で目がさめることもなくなります。
昨年中国に行って以来、中国のほうが環境問題では日本の先をいっている面が多々あると色んな人達にいってきたのは、この電気バイクが一つの証拠です。上海では電気バイク以外は禁じられています。
なんでこれが輸入されないのか、またなにかどこかのお役所が邪魔をしているのに違いありません。もちろん安全基準に疑義があるとかと言うことでしょう。でも中国ではどこでも誰でも電気バイクに乗っているのです。調べればガソリンバイクとどう違うかはっきりするはずです。この点、日本は完敗なように見えるのですが。自国でも作ってもいいですが、でも所詮中国からどんどん輸入することになるでしょうに。

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