クリエイティブな会話、沖縄の宝とは、メダル路線の連呼のあとに来るもの

きょうは朝から研究打ち合わせのためにSS君がきて午後にはさらにふたりMA,ULさん達ががきて夕方まで延々やりました。
やはり顔をみてしゃべらないと、クリエイティブな会話になりにくいな、と思う次第でした。ちょっとした会話の間で新規なアイデアがとつぜん湧いてくるのがわたくしの場合の通例です。やはり間が亡いと、いい具合の間がないと駄目ですね。
昼はみのりでソバをたべました。あいかわらずおいしい。

沖縄にいる外国人、いろいろいます。
わたくしのところのTP君AVB君ですが、このふたりは東欧と中米の国の人ですが、よく考えるとこの沖縄にくるなにかの必然性があったのかなと思うのです。
TP君は計算機科学を勉強して北陸にある国立の大学院大学に短期留学しました。その時の先生はいま学長をしているということなので、彼の優れたセンスはラボの選択にもあるのでしょう。田舎ではあったもののとても楽しかったといっています。
彼がわたくしのラボにくるきっかけは彼からのメールで、面白いメールでおもわず笑ってしまう、この青年に会ってみたいと思わせる文章でした。いわく空手を日本で学んだことがあるが、空手の源流の沖縄で一度住んでみたい。ところであなたの研究室のホームページを見たがわたくしはコンピュータのお守り役になれるのではないかというような感じのメールでした。2,3回交換して面接に呼んだものでした。もうそれから早いもので3年以上もたって、彼は沖縄の地にしっかりと住んでいます。日本語も飛躍的に上手になり、なによりもいまや酵母の分子遺伝学、細胞生物学まで実験を自前でできるまでに成長しました。筆頭著者の論文ももう出ました。国際会議でもポスターを出し注目されています。
もうひとりのAVB君もラボにくるようになったのは日本人の奥さんの関係なのですが、彼女が沖縄で職を得たので、一緒に来るようになったのです。かれも優秀な計算科学出身で、TP君の下で働き始めたのですが、じき別なこともやることをお願いして、ドンドンこなしてやってもらっています。いまではTP君どうようドライでないウエットな実験も沢山やってもらっています。
ふたりは沖縄ですみ、沖縄で人間としても研究者としても成長しています。
かれらが研究の世界に一生いることになれば、沖縄こそがかれらの研究者としての誕生の地になるのでしょう。こういう若者ことが沖縄の将来の宝になりうるのです。
札びらでほっぺたを叩かれて沖縄に誘われてくるというような外国人でなく、かれらのような外国人を受け入れて共生できる沖縄の社会があればいいのですが。TP君やAVB君が博士の学位をとれる道筋があるといいのですが。いまのところその道はまだ沖縄にはありません。世界最高、世界最高とか言っていますが、いまの日本のオリンピックと同じです。メダル、メダルと騒いでいるのと同じです。それで韓国にボロ負けの結果です。当然でしょう。わたくしにはもう沖縄での科学技術を成長させるための道はもうはっきり見えたのですが、そのようなメダル連呼路線とはまったく異なるものです。

タイトルとURLをコピーしました