質量分析機とフェラーリ、雷キノコ、村木元局長の前に出られる司法記者はいるのか

質量分析機の最新の話しがいくつかきけるということで横浜の新小安までいってきました。
なるほど新しい性能の型ができて売れているようです。でも買いたいなとは思いませんでした。
わたくしが一番感じているのは、機械のちょっとした性能を改善して、さらに価格を高くすることです。そういう商法です。
質量分析機は何千万円もするので簡単には買えません。でもあったら毎日使いたい類のものです。食べ物でいったら豆腐みたいに毎日食べたいような、そんな装置です。それがこんな値段では、だからわたくしは豆腐を買いにフェラーリに乗って行くようなもんだと、質量分析機の実験を例えます。でもこのフェラーリ一度使い出すと豆腐を食べるように毎日必要な感じがあります。
コンピュータなんかはかつて億円くらいしたのか10万円で買えるのですから、質量分析機だって10分の1の値段になって何の不思議もないのですが、そういう流れまだありません。
この一番売れている米国の会社にはそんな気持ちはまったく頭の片隅にもないことが明らかです。

帰りの新幹線で、岩手大学の先生がキノコの菌を植えた木に高電圧をかけると収穫があがるという記事を読んでへエー、と思いました。昔から、落雷があったところではキノコがよくできるといい伝えがあるのだそうです。わりあい簡便の方法でほだ木からたくさんキノコができているとのことでした。なぜ高電圧がとおもいますが、細胞の膜に働きかけると思われているとのこと、これも面白いというかなかなかいい話でした。
わたくしもブンタンの木のしたにほだ木を7,8本おいてもうずいぶん椎茸を食べていますが、ときおり木に水をかけると収穫のスピードが上がります。でもそんな雷キノコがあるなどとはまったく知りませんでした。
こんどラボのだれかにわれわれのやっている分裂酵母の実験に電圧でもかけて増殖のしやすさでも調べてみたらといってみますか。

例の障害者割引郵便悪用事件で検察が村木女性元局長を逮捕して長いこと拘留していた裁判が始まっているようです。最重要な証人である元係長が自身の検察拘留時の供述調書は検察のでっちあげと証言したとか。もう一人の重要証人の元部長も供述をひるがえしてすべて検察の壮大な虚構だといっているとか。この事件はえん罪という可能性が極めて高いようです。
わたくしが呆れたのは大マスコミが検察は苦しい立場に、と人ごとのように書いていることです。
あの当時のことを思い起こせば、検察大マスコミは強固な共生岩盤をつくって一体となってこの村木元局長の「犯した犯罪」なるものを毎日毎日確定したかのように報道していたものです
そのような記事は大マスコミが独自に取材したものなら、ここまで食い違うことはありえないでしょう。検察の物語をたれ流しをそのまま記事にしたからでしょう。第二次大戦に参戦時と終戦時のマスコミのように事態がかわるとこのように簡単に態度を翻していいのでしょうか。最低限なんらかの反省の弁があってしかるべきでは。得意の懺悔をしたらどうでしょうか。
村木元局長には恥ずかしくて彼女の前に出られる司法記者なんてい一人もいないでしょうから、インタビュー記事など取れないのでしょうね。

でも、こういうできごとは共生岩盤が壊れない限りいつまでも続くのでしょう。

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