たばこの話

あさ駅まで歩いているときに、ときおり抜かれることがあります。いつも同一人物で一見早くないようで実は非常に早い。あっというまに抜かれてしまいます。年齢もそこそこだし髪もそうとう白いのですが、すごい健脚です。
駅では追いつくこと多いです。構内に入る前の一角で喫煙をしているからです。なるほどそうか、一服するための時間を捻出するためにもスピードがますます上がるのかな、と思う次第です。
つかこうへいさん。亡くなりました。舞台のほうはほとんど知りませんが、大昔、鎌田行進曲の映画を見ました。松坂慶子さんがまだまだすらっとしている時でした。面白くて、すごいエネルギーを感じたものです。在日であることは何かの折りに知りました。これからますます仕事が発展して行くだったはずだったのに、惜しいかたでした。誰も何も言いませんが、ヘビースモーカーで肺がんでした。これも誰も言いませんが、井上ひさしさんも愛煙家で肺がんだったのでは。どうして誰かが体をはってでも喫煙を止めなかったのか。ほんとに残念です。タバコは個人差が激しいので、愛煙家のなかにはどうしても止められない人はいるでしょう。でも才能を考えたら、あまりにも惜しい。平均寿命は確実に７才くらいは短いし、止めればすぐ良い効果がでるし、傍にいるひとは本人に嫌われても止めるように絶え間なく伝えることです。がんだけではなく、ありとあらゆる病気、特に血管系の病気も誘発するのです。寝たきりになるので、周囲もたいへん迷惑です。
ただいっぽうで９０才までずっとタバコを一日５０本すってもまったく平気だった人も確かにいます。
こういうひとびとの全ゲノムDNAをしらべるとタバコに耐性であることの原因が分かる日が来るかもしれません。