名古屋場所が終わりました。横綱が涙で優勝旗を手にしていました。喜びの涙というよりは優勝杯を手に出来ないくやしさというか情けなさかもしれません。こうなったら平成時代の大横綱になって双葉山の連勝記録も破ってほしいものです。
わたくしがなにもいうことはないのですが、あんまり反社会勢力つまり暴力団との関係根絶をいっていると相撲をやる若者が国内ではどんどん減ることはないのでしょうか。つまり手術は成功したけれども患者は死んでしまったということになりませんか。いまの日本、ほとんどの社会的努力が不景気風を吹かすようなことばかり目について残念です。
暴力団の構成員と準構成員はおよろ10万人といわれているようです。かれらをこの世の中かから消したいのか、といわゆる識者に聞きたいものです。というか消せると思っているのか、と聞きたいのです。
嵐山光三郎さんのエッセーを読むと例の野球賭博は年間1兆円のお金が現に動いているとか。
需要があるからそういう盛況なのだそうです。実際なかなか面白いらしい。嵐山さんはいっそのこと野球賭博を国営にしたらいいだろういっています。暴力団主催の野球賭博のてら銭は15%と低いそうです。
暴力団の資金源である覚醒剤、麻薬、闇金融、売春そのほか年間にうごくお金は10兆円を軽く超すとか。誰かに聞きました。ですからこういう活動の周辺で働いている人たちの雇用の数は大変なものなのだそうです。
日本社会にあって相当な雇用市場を担当していることになっています。
中卒で相撲を始めて幕内にいけなかった若者たちの就職先には表にはでてこない感じですが、このようなものの影響下にあるようなものがあっても不思議は無いでしょう。はっきりは分かりませんが、飲食業なんかも含めて多いと聞いています。こういうものがゼロになったら、相撲で見込みがなくなった若者がホームレスみたいになるのだったら、だれがあんな修業の厳しい世界にはいるでしょうか。
それから、古い歴史のあるたにまちと言われているひとたちから暴力団色を完ぺきにゼロにしたらどうなるのでしょう。お相撲さんの知る世界はかわりにどこにいくのでしょうか。。いままでそれなりにあった相撲を支えるものがなくなるという恐れはないのでしょうか。こういうことはあまり書きたくないのですが、でも相撲が庶民に親しまれてきたのもこういう点もひっくるめてあったのではないでしょうか。
反社会勢力といいますが、やくざがそんなに日本人に嫌われていたら、やくざ映画なんて存在しないでしょう。国定忠治も清水次郎長も完全に昔だけの話だけでしょうか。一本刀土俵入りのストーリーだって出てくる人物の多くはマスコミのいう反社会勢力的な人々の群像じゃないですか。
いいかげん偽善はやめにしてきちんと議論しないと、反社会勢力の完全な除去の後には相撲の未来はまさに手術は成功したけれども患者は死んでしまう状態になるとおもいます。
それともこの時期を過ごせばまた昔と同じになるということで嵐の過ぎ去るのを待つと言うことなのでしょうか。そうならそれなりに安心ですが。
でも日本の政治はカネと政治の関係をいいだしてからずっと半身不随状態になってますしね。
追記: お相撲さんがなんでちょんまげしているのか一度じっくり考えれば、この世界のこと世間はあんまり口を出すべきでない,こう思うのです。ちょんまげをして大きな体をした目立つ人たちの世界なんです。鍛錬もちがうし、精神的にもちょっと違う人たちなんでしょう。相撲協会も公益法人をやめて純粋に民間になればいいとおもうのは素人の考えなのでしょうか。