わたくしの今回の役割、2009年のノーベル賞、米国遺伝学会賞

わたくしは今回講演ではなく染色体分離のセッションの座長と、特別講演をするJack Szostakさんの紹介をする役割で来てます。二年前のトロントのときにはLee Hartwell lectureをしたので今回も来れたらきたいなとおもっていました。日本人的義理感覚かもしれませんが、実際にはきてかなり楽しんでします。
Jack Szostakさんは昨年のノーベル医学生理学賞の受賞者三人のうちのひとりです。染色体の末端がいかに保護されているかいかに形成されるの業績でした。Szostakさんとわたくしのラボの関わりは古くもう20年以上もまえですが共同研究で一緒に論文を出しました。彼はその後RNAの分野にうつり今は生命の起源をやっているので分野的に遠くなってしまい、ながいこと会うこともありませんでした。それでお会いするのも楽しみにしていました。
きょうはやはり永年の知人であるRodney Rothsteinさんが米国遺伝学会賞のNovitskiメダルを授与されました。その賞の進呈にSzostakさんが来られてRothsteinさんの研究内容を紹介されました。お二人が学生時代とポスドク時に同じラボにいたので、近しい関係にあったということを今回初めて知りました。
Rothsteinさん嬉しそうでした。奥さんも授賞式の前に会場に入ってきていました。彼がだいぶ前ですがノーベル賞をとってもわたくしにはまったく正当とも思えたのですが、残念ながら彼がやった酵母の研究成果をほ乳類の応用と医学への展開に生かした人のほうにいってしまったのです。
さっきご本人に確認したのですがSzostakさんはいまは米国市民なのでしょうが、もともとはカナダで育ち教育も博士までカナダということでした。

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