日本人に対する予測

今日もまた、なんでこんなに忙しいのだろうと思うくらいでした。でも昼飯に外に出てとりあえずカロリーの低そうな麺類を食べるくらいの時間はありました。忙しいとはいっても、身を削るようなつらい文章を書いていくようなのではないので、まあまあの元気が今日はまだ残ってます。それでブログを書く時間をつくりました。

外国人の見る日本人像で一番きついのは今の世界の中では、もちろん中国人によるものでしょうか。日本人は軍国主義的で拝金主義、あといろいろ言われますがひとつくらいいいことは言ってくれないかといいたくなるくらいです。それでも、どんな中国嫌いの人でも、彼等の言い方に、すくなくとも一部の真実があることはみとめなくてはいけないでしょう。
何しろ太平洋全域で3年9か月間の大戦争をやって、そのもっと前から中国を侵略したことは間違いない事実です。こんなことは言いたくありませんが、物資不足でも戦争はかなり強かったわけで、今はいくら平和国家になったといっても、好戦的国家であったといわれても反論はできないでしょう。それに今だって、戦国時代や明治維新や源平の戦いとか、争いがモチーフの大河テレビドラマが人気があり、争いは決して嫌いでない国民性なのでしょう。それにホラー映画も人気があって、昔ドラキュラをよく見る国民は日本と米国とどこか、だから日本人は残虐なのだとある外国人にいわれて怒ったことをおもいだしました。

とはいえ、わたくしも日本人なので、本当は平和愛好国民性が高いと思います。士農工商でいうところの、侍以外は「七人の侍」の映画にでてくる農民的な意味で平和愛好的だと思いたいです。しかし、ある「閾値」を越えだすと戦争はしかたがないと、おもいだすのではないか、そしてそのような閾値を超えると争いに参加し、ひとたび参加すると、あっさり降参することができない国民性がある。つまり、強烈な反戦活動もなく、負けるのではないかという状態を誰も止められず、灰燼に帰するまで戦争をつづける愚かさも持ち合わせてる国民性なのではないか思ったりします。

いわゆるバブルの崩壊後もう15年も経つのですがこの間銀行利子もほとんどない状態ですが、国民は我慢して暴動もおきません。若者の多くがフリーターという労働条件の悪い状況で10年以上も働いている人が多数いるのに、政府に対する激しい抗議活動があるわけでもありません。なにしろ尋常でないくらいわれわれ日本人は我慢強いのでしょうか。しかし、我慢にも限界がある、我慢を我慢と思ってる限りは、いつか激しい反動が来るのではないか。ですから、日本の国民の多数を長期にわたってがまんさせる状態に長く置けば、周辺国は危険を感じるのが当然ではないでしょうか。

中国では、その危険をすでに感じだしてるのではないでしょうか。ある意味で近隣諸国は隣国の動向にもっとも敏感です。日本は経済大国とはいえ、米国の言いなり、しかしその言いなり状態は今後もいったいいつまで続くのか。日本人はいつまで米国のいいなり状態に我慢できるのか。中国はこれまで政治的、軍事的に大国として振る舞ってきたが、これからの10年で経済大国としても日本を抜き去るだろう、そうなれば日本はそのような屈辱的状況に我慢できるだろうか。もしも、日本の国家財政の破綻が国民生活の破綻に向かうような状況になれば、日本人はおとなしくそのような状況に我慢できるだろうか。さらに北朝鮮の日本人拉致被害者にたいする今の状況がつづけば、かならずや「強い政府」への渇望は強くなるであろう。こんな風に考えれば、隣国日本は大変不気味な国家として見えてくるでしょう。残念ながら、個人レベルでは人々はどんなに友好的であっても国家はそれ自体の論理で動かざるをえないでしょう。

日本人はずっと努力してきて、我慢も奉仕も人一倍してきたはずなのに、それが米国も含めて近隣諸国に認められていない。今の日本のまだまだ残ってる豊かさがあるうちはそれもあまり気にならないでしょうが、経済の豊かさがあてにならなくなったときに、近隣諸国にとっても大変な国家になるのではないか。これがひとつの予測のようにおもえます。
あくまでも、ひとつの予測ですが。
ともあれ、近隣諸国との国家関係、厄介な時代になりました。自分の国のことだけ考えてればいいはずもありませんが。

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