TK君の博士学位の公聴会がありました。彼の人柄もあり研究室以外からもかなり多数の若い聴衆がおりました。それに審査員でない教授もお二人来ておられ、彼の発表もよかったですが、質問、討議、応答も高水準で活発、充実してました。かれが理学研究科で入ってきた大学院生としては最後だったので、わたくしとしては大変気持ちよくこれで終われて、かれに感謝せねばなりません。終わりよければすべてよし。これはわたくしの人生のモットーのひとつです。
それにTK君の研究に対する強い情熱を感じました。審査員の先生方も皆感じたようでした。この実績があればたとえひとつでも、科学における情熱の強さによって、先輩科学者はかれを仲間とみなしてくれるでしょう。学位をとって、科学者の第一歩を歩むのにこれ以上よい、資格はありません。
明日は研究費のことでラボに来れないので、きょうはいろいろ書類を見直したり、そのあいまに例の論文のファイナル化をやったり、来週火曜からは長期旅行なのでだんだん慌ただしくなってきました。