柳田充弘先生
先生のブログを愛読している一市民であり、同時に柳田研究室を大きな目標として研究を続けて来た者です。
この度、京都大学の研究室の幕を降ろし、ブログの閉鎖をご検討されているとのこと。どうしても一言、御礼とお願いがあり、恐縮ながらメールを差し上げる次第です。
ご一読頂ければ幸いです。尚、返信は無用です。
御礼は先生が運営されてきた研究室での活動に対してであり、特に大学院生の教育に深く、敬意を抱いています。
私は、ユビキチンに関する研究を独力で続けてきた経緯から、約10数年前、集中的に細胞周期とタンパク分解の関係について、学ばせて頂きました。特に生化学会や分子生物学会において、同分野のポスター発表では、直接、発表者に課題や展望を聞くことを常としていました。その際、私のような無名な第三者に対する応対が、若い発表者によって大きく異なり、人間性を疑う非礼なものから、知的好奇心が満たされるものまで様々でした。
その中で、柳田研の発表はほぼ全て後者に属し、数年間に渡り、柳田研の院生とのささやかな交流を楽しみにしていました。これは疑いもなく質の高い大学院教育の賜物であり、不変のスタンダードとして心に刻みこまれています。
私立医大の研究室には、なかなか院生が来てくれませんが、これまでに縁があった数名には、柳田研の学生の印象を繰り返し話しきかせています。
もう一点、先生が書き続けてきたブログを通じて、私自身、研究を含む様々なことをあらためて考え直すようになりました。それは時に、生きるすべとして深く記憶に刻まれています。個人的な面識もなく、はなはだ勝手ですが、昭和○○年生まれの一研究者にとって、このブログは羅針盤とも言える存在であります。
可能でありましたら、例え短文でも末永く先生のコメントを望むことを申し添えます。
末筆となりましたが、先生のご健勝とご活躍を祈念いたします。
こういうメールを頂きました。承諾をえておりませんが、掲げさせていただきます。
心の琴線に触れるような嬉しさを覚えました。
わたくしの研究室のメンバーや出身者も多く読んでいるので彼等も読んだら嬉しくおもうでしょう。