やはり時差が3.5時間というのは楽です。眠い目をこすったりしません、ただあくびがでる時間帯があります。米国の研究者は日本人のわれわれがブラジルに行くような感じでインドに来ています。ブラジルにいったことないのですが、でも南アフリカとコスタリカに行ったので行程つらかったのを憶えています。さてデカン高原にあるこのバンガロールは涼しいのでした。日中の直射日光は強いが,朝夕夜はすずしい。短パンなんかもってきたのですが、まったく用なしです。驚くほど静寂なホテル内の森の中を朝歩くと色んな動物がいます。敷地内に小さな寺というかほこらみたいなのがあって、音楽が静かに流れていました。朝ご飯もおいしいのですが、体重が怖いのであんまり食べられません。会議のほうは大学院生か新米のポスドクのような知識欲で新しいことを学んでいます。一日で論文を50編くらいよんだよりもさらに価値のある情報が頭に入ります。オーガナイザーに深謝。座ってこの分野の縦断的訪問が出来ます。わたくしも一日の最後の頃には質問も出来るようになりました。だんだん分かってきました。終わった後で、今はドイツで前はケンブリッジにいたかたとかなり長話をしました。次々に旧知の人達の話題が、彼のテーマはわたくしには8割わかるのでなぜかと思ったら、彼のお師匠さんの一人はわたくしにとってもそうなのでした。両親はインド人で育ちは英国でもかなり苦労したようでした。欧米のトップの研究者には見過ごされがちですが、すごい実力があります。あと講演を聞いてぜひ詳しく個人的に聞いてみたい人が3人ほどいましたが、うち二人とも喋れました。今日は最後に最長老のJohn Gurdonさんが90分しゃべります。楽しみです。
わたくしもしゃべりました。違和感はあるでしょうが、でも自画自賛の出来映えです。中国もこれでだいたいはいくつもり。終わったあとでインド人の学生が二人やって来て休憩時間しゃべりました。わたくしの持論を伝えましたが、どうでしょうか。12年前に来たときにあった若者も今回は講演していました。彼はわたくしがあの時にclosing remarkをした時の言葉が忘れられない、と言ってくれました。ありがたいことです。