三日目のアルメニア

アルメニアも早いもので三日目、セッションのほうは大変おもしろい。昨日のティムハントさんの講演は、わたくしホスファターゼの仕事になってからこれで三回目の講演を聞きましたが、今回はほんとに隅々までよく分かりました。熊本大にいった持田君のしごとがいかに素晴らしいのか本当によく分かりました。彼が応募した静岡県の某国立研究所はよほどの節穴なのだろうな、と思った次第。というかTHさんがそうおもっていてわたくしが単に同意しているという構図にすぎないのですが。わたくしの講演もかなりの大成功かな。山のように質問がでました。講演のあとで昼飯時にも非常によく分かった人がいたことが分かりました。この仕事をしてから数回しゃべっているのですが、始めて隅々まで肉迫して分かろうとうする人がいたのが感動的でした。スピーカーの一人ですが。それに飢餓の研究についてもたくさんの質問があり、皆さんの関心が分かりました。THさんんも今回は寝ないできいていたので、めずらしく成功です。彼は大抵誰の話でも一回は寝ますから(寝たようなふりをするから)。昨日の他の講演もなかなか。アルメニアの先生がたの話も奥行きがあって面白い。

それで夜にかなりな一流レストランで晩ご飯。講演者とアルメニアの若い生化学の研究者の会の中心的な人たち。アルメニアの食べ物はヘルシーです。野菜も地の味がしっかり残っていますし、日本食に一脈通ずる。沖縄のカロリー過多の食事とはだいぶ違います。ところが宴たけなわになって、とつぜん音楽がなり踊りが始まりました。なんとなんとちょっと見たら沖縄のカチャーシーと何も違いがありません。いや驚きました。手のあげ方体のうごかしかた、そっくり。さすがステップは、こちらふうの切れ味がいいものですが、音楽はあれアラブか、というもので、若い人たちが先頭に立って踊るものだから、講演者も全員、わたくしも一緒になってアルメニアカチャーシーに参加してしまいました。これが延々続き、その間に中国かロシアの伝統か乾杯、乾杯と何か誰かがかこつけて乾杯音頭をとるのですから、なかなか楽しいものです。若者たちを見ていると、女性も男性も元気でしたし、しゃべらせればユーモアがあるし、なるほどこれが世界を股にかけるアルメニア人たちの故郷というか、インキュベーターだったのだとよーく分かりました。なおアルメニア人というのは名前をきいたらだいたいほとんどわかってしまう人たちだと言うことも分かりました。
隣国との関係も聞けば聞くほどおもしろい。
彼等も日本と中国とかロシアとかの関係、聞きたがります。ただわたくしがたいした問題ないとかいうものでなんとなく失望している感じです。大変だ、大変だといえば聞いてくれるのでしょう。
さてきょうは今から座長です。急いで会場に行きます。

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