入試流出事件をふり返ると、要職の人やトップは責任をとらないもの

今回の入試問題流出事件、大学をきびしく批判する識者や政治家もすこしいますが、マスコミの論調は右を見たり左をみたりで極力バランスをとろうとしているようです。まったくの単独行為かつきけばきくほど、バカなとおもってしまう浪人生の努力の向け方でした。
昨年の入試全敗、父親の死、母が福祉で働き、経済的に非常にきびしい、今年もセンター試験失敗か、焦りのあげく、とか聞けば鉄槌をおろすのが好きなマスコミもこれは無理だと早めにあきらめて代わりを探しているのでしょうが、でも容易には見つからないでしょう。本人はすでに他の大学でもしれてますし、もう大学生になるのは何年先でも難しいかもしれません。今回の件、大学の先生のガードも高く、入試にもかかわるので、実名で勝手に発言をしているのは京大でもだれもいないみたいです。おまえそうだろう,といわれそうですが、わたくし入試監督もやってはいけないというかそういう教育がらみはいっさい出来ないでもう6年もたった京大人ですしハッキリ言って京大人などととわたくしを思う人はほとんどいないでしょう。わたくしも思っていません。
この事件のこと、割合早く世間は忘れてしまって、大学はこれを教訓に建設的な対応をすればいいのではないでしょうか。
石原知事のようにこの浪人生を先駆的な人間と評価はしませんが、結果日本の試験制度を真面目に考える契機を作った功績者かもしれません。なんとか温情でもいいから京大総長も早めに許してあげて、若者に新たな人生を始める機会をあげてやって欲しいものです。

比良のほうではマンサクが満開でした。
雪が降ったらしく、地面は雪で覆われていますが、空気は暖かくいよいよ春がやって来そうです。
ストーブに火をいれると、数時間で家の中の空気も暖まってきました。

前原外務大臣が外国人から政治献金を受けていたとか。本人も違反を認めているようです。
野党は辞職をといっていますが、与党の幹事長は、この程度たいしたことない、単なるミスだ、大臣を辞める必要はないと弁護しているようです。
これは建て前での話なのか、本音なのか、よく分かりません。
小沢一郎氏のときは本人が違反などしてなく潔白だと主張しているのに判決確定まで「生き埋め」という厳罰をおろしたのに、今回は違反を認めているのに、どうでもいい単純ミスと言う理屈。
いまの民主党は建て前党なのか本音党なのか、分からないのです。
たぶん、いまの民主党の執行部の本音は国民に人気があるかどうかが尺度なのらしいですね。
前原氏は人気がありそうなので、まあいいじゃないか、小沢氏はひどく嫌われているというデータが出ているので、絶対ダメということなのか、それとも他に何か基準があるのか。

色々なひとがこの政権がつづくと世の中のモラルが壊れて、何が何だか分からなくってくると言っていますが、このあたりは同感です。
昨年来、要職の人やトップは責任をとらないものだという流れができていますが、政治は間違いなくそうなっているようです。
わたくしも周辺を見渡すと世の風潮はそういうことかな、とうなずく気持ちがあります。
つまり日本の世の中どこもそんな風になってきているようです。
小泉政権で生活の基盤のモラル感が失われ、いまの民主党政権では世の中の秩序の大本のモラルが壊れていく、いつまで庶民がまともなモラルを持ち続けるのか。

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