最後の訪問地ミラノ

きょうは今回の旅行の最後の訪問地ミラノに行きます。到着後すぐにラボ訪問と講演の両方をこなさなければなりません。これでたしか6回目の講演になるはずです。
密なスケジュールが向こうの秘書さんから入ってますが、こういうときは流れに任せていく以外方法がありません。
相手の話の途中で居眠りをしてしまうのが一番失礼なのでなるべくそうならないようにしてますが、案外そうなりがちです。そのあたりは年の功でごまかす術も憶えましたが。
今回はわたくしがぜひ訪問したいグループがあるので実際のところ楽しみです。また研究分野のかなり近い人達がいるので向こうも話したい人が増えてしまうのでしょう。
飛行機がミラノでは霧のためよく着陸できないとおどかされていますが、早朝おきたら明け方の空にくっきり海と山と素晴らしい眺めでした。ナポリとミラノ、同じ国にあるとは思えないくらい違う場所です。ナポリについてはいろいろ感じることがあるのですが、何しろこの慌ただしい時間ではまとまったことは書けません。

ところでドイツの選挙の結果についてはこのあたりでは新聞に大々的に記事にでてる割には、みなさん興味をしめしません。予想通りというか、シュレーダー首相が続くことになるからでしょうか。
欧州の政局はあまり変わらないように見えますが、国情は刻々と変化してることは間違いありません。イタリーではリラからユーロ、通貨の安定化のいい面と、実質的な物価の上昇で、収入の相当な収縮があったようです。
アジアと同じで、これから、東欧の勃興があるのでしょうが、うまくいくところと駄目なところがでるのでしょう。アンビシャスな若者が出てくる東欧の国が強いことに間違いありません。イタリーでも東欧出身者はロシア人を含めて非常に多いですが、彼等のつく職はおそろしいまでの巾があって、ほんとにピンからキリまでのようでした。

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