朝9時記
ラボ完全閉鎖まであと3日。この研究室の葬儀を一目みたいという人もいるでしょうし、人の出入りは多いです。
わたくしは前に書いたことのある、新生のための喪失、の重要性をあらためて感じています。実感として身も心も軽くなってきています。
原発のほうは新生どころでなく、このポンコツ化した原発4基が日本国民にとってどれだけの期間と規模の災厄なのか不明のまま周囲に放射能汚染を拡散させつつまた恐怖の人々を増大させつつ時が過ぎています。
16時05分記
次々にあたらしい引き取り手の出現で面白いように色んなものが消えていきます。でもまだ40年の蓄積はすごいもので、まだまだ残ってるものがあります。それらは、研究のトレンドの変化で使い手がなくなったものが多いのです。たとえばピペットなどのガラス器具なんかもそういうもので一例です。ピペットマンにとってかわられました。声をかけた旧知のAさんがやって来て、たのもしくもいろいろ持っていってくれそうです。忙中閑の雑談、元気のでる雑談をしました。
昼は、研究室でかつて在籍したひとで京都にいるひとなどがやって来て昼飯を一緒にしました。
なごやかな時間でした。
そのあと理髪に行きました。世間話がけっこうもりあがって。
原発からプルトニウムがとうとうでてきました。
猛毒でこれだけは体の中にいれたくないものです。原発を反対する人たちがまずあげるのがこのプルトニウムのありえない長期猛毒性です。
最近妙に政府の原発対応が静かなのは、対策に困り切っているのでしょうか。それともまもなく重大発表があるのか。潮目にあることは明らかです。