民主党代表選共同記者会見なるものをみながらこれを書いています。
野田氏はなかなか話もうまいしそれなりの理屈もいいます。ただ、頭の上に「すぐ増税」というネオサインが瞬いているみたいなので損だなとおもいます。温厚で思いのほか柔軟な人柄のようにおもえました、それにユーモアもあるのかな、と。財務省のあやつりとか増税とか悪く言われすぎて、自己宣伝が下手なのかな。
海江田氏は可もなし不可もなしですが、小沢氏との関係について集中的に質問され、すこしかなしそうなふりをして、もっと公平にやって欲しいと言ったところで、雰囲気的にうまくやったな、と思えました。政治記者の獰猛さと残忍さをうまくアピールしたなと言う印象です。ときどき漢詩を言いだして周囲を煙に巻くのもそれなりの効果あり。この二人の決選投票かなと思いました。
海江田氏の涙事件ですが、わたくしは涙腺がゆるいことを首相になるのにふさわしくないという議論には与しません。女性は男性より圧倒的に涙腺がゆるいのですから、性差別の元になることは言わないほうがいいでしょう。それよりも手に忍という字を書いて答弁に立つあたりやや幼稚ぽいな、しかしこういう総理候補も面白いのかもしれません。
総じて野田氏は風貌で非常に損をしているな、惜しいなという感です。
もっと運動をしたらいいのに、とおもいます。ぜんぜん運動をしてない顔つきです。
そういえば永田メール事件の質問が出てきたのですが、痛恨の極み、一生背負うといいました。もしも言葉通りなら、だれが野田氏を非難できるでしょう。前原氏も、一生十字架を背負うといいました。このひとクリスチャンなのかな。そうでないのなら、言葉が走りすぎです。だいたい十字架を背負うという表現は仏教や神道が主体の日本国の政治家の言葉かと不思議に思います。
馬淵氏についても鹿野氏についても、あまりよく分からない、政治家として何をやりたいのかがはっきりしません。
ただ、二位になったら鹿野氏もいいところまでいくのかもしれません。そのあたりは、数合わせですから。