パスポート性別欄に第三の選択肢を検討、

このニュースは興味深い。
毎日新聞のロイター電で、英当局、パスポート性別欄に「第3の選択肢」導入を検討との見出し。
英内務省当局者は19日、パスポートに記載する性別について、男性(M)と女性(F)のほかに第3の選択肢として「不確定(X)」を導入する案を検討していることを明らかにした。ただ、議論は初期の段階にあり、何ら決定は下されていないとしている。
同案の支持者は、実際に第3の選択肢が導入された場合、性転換者や性同一性障害者は空港の出入国審査でパスポートの性別と外見が異なることによる面倒や気まずい思いをすることを回避できるとしている。オーストラリア政府は先週、パスポートの性別欄に男性(M)、女性(F)、不確定(X)の3つのカテゴリーを設けると発表している。
フーム、進んでいるなあ、とはわたくしの感想。
学校で、性教育の前に生命科学の教育をしてほしい、というわたくしの持論からいうとますます必要性を感じます。性の違いくらいゲノムを理解するのに良い材料はないのですが、それに第三の性を入れるとなると、一段と生命科学教育の重要性は増します。
ゲノム教育にさらに後天的なちがいであるところのエピジェネティックな考えも導入しないといけません。性についてはパスポートのような個人同定の窮極の手段に、不確定というものを認めるというのは画期的なことです。どうして、不確定なのか、分かってもらう以前にまず不確定なものがあると言うことです。性の定義は変わりつつあるのです。性染色体だけでいいのだと、のほほんとしてはいけないのです。こういう点でも日本の社会は進んでいるようで、実際さっぱり進んでないのは、教育がまっとうに行われてないからです。生命科学と生物科学の教育は二本立てでやる必要があります。

話がさらにそれてしまいますが、最近よく日本は滅びると喜々として言うような人が増えていますが、わたくしはそう思いはしませんが、国力の低下のひとつが教育の低下だとするのなら、低年齢で生命科学教育をまったくしない、このあたりにも弱さの原因があると思います。
よく分かると言うことは、自分が自由になることなので、すぐれた生命科学教育をすることは心の自由な人々が増え、その結果、国力の強化に結びつくでしょう。

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