花よりイモ、 お酒を造るのは夜

奈良先端大の島本教授らの研究成果を新聞で見ました。
とても面白いです。
朝日の見出しにあるように、
植物に花を咲かせる「花咲かホルモン」は、イモをつくる能力も持っている――。
こういうことです。
フロリゲンという名前の遺伝子がイネの花を咲かせるのですが、この遺伝子をジャガイモにいれて強制的にイモを作りにくい環境にしたところイモが出来てしまったとのことでした。
ほんらいフロリゲンはイネでは、明るい昼間の長さなどの季節変化を感知して葉でつくられ、茎の頂点に運ばれて花をつくるのですが、ジャガイモでは花ではなくイモを作るのに役だっているとのことです。島本教授はこれまでたくさんの業績をあげていますが、これもまた夢のあるおもしろくかつ将来的にとてもためになりそうな成果です。

京都新聞では、京大の阪井教授の研究成果を報道していました。葉っぱにとりついたメタン資化酵母がいかに植物からアルコールを作って利用しているかを、巧妙な方法で調べています。葉からでるメタンをメタノールに変換する酵母の働きは昼よりも夜が活発だとのことです。昼よりも夜にメタンを植物はつくっているとのことです。それで見出しに酵母も欠かせぬ月下晩酌とかいうものをつけています。
なおメタノール酒はヒトが飲むと目がつぶれます。酵母には目がないので平気です。

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