墓誌石のそこはかとない[願望」、沖縄に世界企業を狙う若者いでよ

義父の13回忌が護国寺でありました。子供、孫、ひ孫など家族が沢山集まりました。
わたくしが最高齢です。そういう立場になりました。

墓地をめぐると墓石と同じくらいの数の墓誌なるものを刻んだ石があります。わたくしこれが昔から好きでありません。沢山刻めるように、右から刻んでいるのですが、二行とか三行であとは空白の墓誌の石をみると早く4行目を埋めたいかのような石のそこはかとない[希望]を感じてしまうのです。だいたい死者の墓誌をまるで予定表を生めるようにした、墓誌石がなぜ人気があるのか、わからないのです。墓石屋ビジネスの悪しき製品というのがわたくしのいつもの偏見的感想です。

このあいだの那覇市での知的クラスターの推進会合で、わたくし発表しているときに、沖縄の地場産業ということばを2,3度使いましたが、その時にああ駄目だな、という感じをみずから持ちました。
つまり沖縄の地場産業といっても鼓舞されない、元気も出ないし、実体は何かも分からない。そもそもそういうスローガンは大きなスローガンとして成立しないな、と思いました。詳しい説明はたいした意義もないので、この際しません。
そのかわりに、別なスローガンがあるはずだと思いました。
それが、沖縄から本田宗一郎、スティーブジョブズ、出よ、でした。
別に表現すると、沖縄に世界企業をめざす若者、出よ、です。

沖縄県は日本国内での小中学生の学力最下位だそうです。そうだろう、と思います。また、経済コンサルタントの気が効いたひとはすべて、沖縄での製造業は将来にわたって、まったく希望無し、ホープレスなのだそうです。それも、常識的にはまちがいなく、そうなのだと思います。
だから非常識な若者が沖縄に出現して欲しい。もちろん狙いは徒手空拳から世界企業の創出です。
非常識じゃなきやだめ、と本田宗一郎氏も言いました。
沖縄にはこれといった大企業も無いので、邪魔や意地悪をする企業もないでしょうから、
それに徒手空拳から大きな企業を作った人もいません。例えば京都市などではこの50年以内に小さな個人企業から世界企業に発展したのは5本の指にあまります。
世界企業ゼロの沖縄県から始めて世界企業を作れば、歴史に残る大快挙となるでしょう。どんな世界企業かはわたくしにはまったく分かりません。ただ創設者はやはり京セラの稲森氏のように、外からやってきた若者ではないでしょうか。その稲森氏は京セラという社名をつくり、また世界に知られた京都賞を創設しました。

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