出発日の朝食、ポール・ナースさんと一緒に時間を過ごしました。ピカデリーサーカスから5分のロイヤルソサエティの建物の外にでましたが、戻った後で、建物内にある、かれのオフィスや住居スペースまで見せてもらいました。
しばらく会ってませんでしたので、家族のことや身辺のことなどが主たる話題でしたが。
マスコミ情報では、英国ナンバーワンの人気科学者だとのこと。世界でも、という意見もあります。
あたらしい巨大なクリック研究所の所長になり、ロイヤルソサエティの院長に就任し、それにもちろん自分のラボも運営しているのですから、さぞたいへんでしょう。
30年以上のつきあいですから、大抵の話は省略できて、いまの気分や考えなんかが伝わるような話題が多いのです。
なるほど、やはりたいへんなのはロイヤルソサエティの仕事のようです。トップとしての発言は、例えば遺伝子組み換え穀物ひとつについても、はげしい批判もありるので、かなりたいへんとのこと。でも、かれは抜群に強い人ですから。歴史に残るような色々なことをしてくれるのでしょう。すごいひとです。
空港へのタクシーに乗ったあとで、彼との話を反芻しました。そういえば、前前の院長がクルーグ先生であること、わたくしが人生でまったく偶発的にバッタリ会ってその後ながく知り合いとなったふたりがこのような科学の世界での枢要な地位について大切な役割を演じていることに感慨深いものがありました。