竹内洋岳氏のひとがらと考え、登山学校の校長さんに、平尾誠二氏の理不尽が自分を鍛える

竹内洋岳氏の偉業でまだ興奮が続いています。
長男がこの4月頃にでた朝日のフロントランナーという記事を教えてくれました。
なるほど国際登山隊のメンバーとしてもなんども8000メートル級のヒマラヤを登っているのだ、表情や考え方も欧州的のようです。酸素を使わないでなるべく登るという考えも分かりました。超人メスナーがやったのと同じことをやろうとしているのだ、と。そのための工夫というか技術を高めているとのことでした。
新鮮に驚いたのは、身長180センチで体重60キロを目指しているとのこと、つまりできるだけ自らの体を軽くして超高山に登る、つまり筋肉増加でなく、体重低下が一番のポイントなのか、ということでした。
竹内氏は信義に厚く、先輩の登山家へも礼儀正しくかつ情にもあついことがよく分かりました。人物としても、本当に立派な方であることがひしひしと分かります。植村氏も立派だったが、竹内さんはよりカリスマ性の高い人柄と言っていいのでしょう。奥さんが子供の連絡欄のところに父の職業欄に会社員(実際にそう)と書いたのを消して登山家としたそうです。その心意気や良しです。
日本には国立登山学校のようなものがないのが残念です。ぜひ作って欲しい。奉加帳がまわってくれば、なにがしかの寄付はぜひしたいです。でもぜひ国立で。つまり税金も使ってぜひ。竹内さんはその初代校長の資格十分というか、その資格を持った人がとうとう日本に生まれたということで、嬉しくかつお祝いしたい気持になりました。

母親が生活保護をうけたコメディアン氏の記事を読みたくて、週刊ポストを帰国時に購入して関空京都間でよみました。しかしその記事以外のものに注目しました。
ラグビーの平尾氏のインタビューを読んで非常に感心しました。
体育会系の理不尽さ理屈に合わない、スパルタというか苛酷なあつかい、理屈では駄目だけれども,実はこれがすばらしくいいのだという、意見です。
平尾氏は最近PHPから理不尽に勝つ、という本を出版したことも知りました。理不尽は自分を鍛える、というものです。
かれがインタビューアーにしゃべっているひと言ひと言、がわたくしが最近、細胞が飢えを体験することからより強くより長寿になる、と研究でみつけかんじだしたこととほとんど同じことを言われています。
フーン、とうなってしまいました。

8000メートルの山々を登り切る竹内氏は,身長180センチで60キロであるということと、一脈相通ずるものを感じます。たぶん彼の体は飢餓によって体が一段と研ぎ澄まされて強靱になっているのではないか、単にからだが軽いだけではないのでは、プラスアルファがあるのではと思いました。
それと同時に、かつて満天下をうならせたラグビーの平尾誠二氏が、理不尽こそが自分を鍛える、という境地に入ってきたことを知り、すばらしいなあ、となんだか会ったこともないかれらが親しい友達のように感じてしまったのです。

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