スイスの国際競争力

日本の国際競争力の順位ががまた低下したとのニュース。1989年の頃、いまから23年前はトップだったのに今は20番台の終わりの頃。順位が高いのはスイス、香港ということです。
香港はすんだことがないので分かりませんが、スイスの方はあるので、国の活力がどこにあって、それが日本にはないというのは分かります。
やはり言葉でしょうか。スイスは独、仏、伊、それにロマンシュと4つ公用語あります。グローバル化に強いひとたちです。研究室の秘書さんが7カ国語を使えるなんてそう驚くことでないです。
国家は連邦制ですが、地方の力は極端に強い。それに直接民主制が残っています。政治自体は退屈な国ですが、でも投票はおごそかな権利で、その行使には相当な覚悟を持ってやらねばならぬことが多々あります。男子皆兵制度もおよそ残っていて、国の守りの平常活動が国家の活動部分に相当なっています。あこぎと言われる銀行と同時に、たくさんのスイス製のいいものを作っています。
人口は九州くらいの広さに、同じくらいの人口があり、でも冬期オリンピックでは日本よりずっと多いメダルも取っている。ひと言でいって、個人が強い。悪評があろうがどうだろうが、自信があり自分の国に強い信念を持っている。
さらに外国人労働者はたくさんいますが、政治活動をすれば直ちに国外退去もさせます。
これらのどれが国際競争力に貢献しているかは議論の余地もあるでしょうが、日本では人材があってもうまく利用できない国柄になってしまったのでしょう。
いまでも学ぶ点は多々ある国だと思います。

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