来週は理研和光で若者向けの講演をすることになっています。
かつてやったことのない、「日本の生命科学の過去、現在、未来: 個人的な体験」というタイトルなので、準備がたいへんです。スライド全部新規につくらないといけません。
でもまあこれもチャレンジですから、楽しまないと。
うまくいくかどうか、まだ準備中の状況で、さっぱり見えていません。でもなんとかなるでしょう。
講演の要旨は以下のようなものです。
若い人たちと話をすると日本の生命科学の過去の歴史について知ることがほとんど無いことに気がつきます。なぜそうなのか?そのことを一緒に考えませんか? わたくしのはなしは個人的な体験と副題にあるとおり、体系的な考えをおはなしするのでなく、自分の個人的な目撃や体験をとおして、明治以来の日本の生命科学をわたくしなりに理解した経過をおはなししたいと思います。その過去の経過をつかんだうえで今の日本の生命科学の現状をどう考えるか?そして未来は?と話を拡げていきたいとおもうのです。わたくし達はしょせん「時代の子」ですから、時代から逃れることはできません。「時代」と正面から向き合うために、まず過去を自分なりにつかむことです。そのために年齢の離れた年上の研究者達ともっと話しあうことです。日本が生命科学の大国であることは疑う余地がありませんが、どのような大国なのかを考えるためにも、その歴史をつかみましょう。