身の破滅

きのう書いたブログを読み返して、このことであらたなことを書きたいが無理だなとおもいました。

それと同時に昔話を思いだしました。
京都に初めて来た頃におじさんかおじいさんクラスの大先生に、おまえら祇園あたりで飲もうなんておもうなよ、身の破滅だぞといわれました。いまもむかしもちゃちゃを入れるのが趣味でしたので、どんなふうな身の破滅になるんですか、と聞いたらこわい顔をされて一喝されました。破滅だ、破滅だ、と。あとで二次会の席でお兄ちゃんクラスの先生に、祇園に行くんなら財布の中を気にするようならまず駄目、といわれました。さらに亀岡あたりに家作を何軒かもっていて、芸者さんひとりとつきあうたびに、家を一軒は手放すつもりならいいだろうとおごそかにいわれたものでした。なぜ亀岡なのか、解説してもらいました。フーンと、感心しました。もったいないので今日は説明しません。不動産ブームの頃ですから、そうか芸者さん一人と「まじめに」あそぶなら何千万円もかかるのか、と感嘆したものでした。京都での金遣いは奥深いと。

ところがその後、本当に遊んじゃった人が比較的ちかい研究者なかまから出てしまったのでした。
詳しくは書けませんが、国際会議の開催時にVIPを歓待するための一席を設ける必要があり、下見というか、係り担当になった人が下見をしたときに席にでてきた芸者さんに惚れこんでしまったというのです。奥さんも子供もいて当時の月給が多くても10万円くらいなのに、です。
詳しくはかけませんが、やはり身の破滅だったみたいです。職を離れたと聞きました。貸し家はもって無かったみたいでした。
でも、パチンコや競馬、競輪で家を失った人は沢山いますから、あの奥深い伝統の祇園でごく短時間でも深く遊んだのだから、しかたないのかもしれません。というかうらやましい。本当のところ、身の破滅だったのかどうかも分かりません。下見の時はどうか知りませんが、その後は自腹を切っての「破滅」でしょうから。

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