森口尚史 (ひさし) 氏の釈明

東大研究員というか特任教授の森口氏が米国でやったと主張するiPS細胞を使った患者を対象とした治療実験が大きな話題になっています。
この人はどういう人かというと、これが容易には分からないのですね。色んな職を動いています。
科学研究費の受領状況を知らせてくれるいちおう権威あるサイトで調べると現職は東大特任教授というのがでてきます。でも、新聞では研究員とありました。
これは不可解ではなく、わたくしも定年後は京大特任教授という称号は元いた大学内の所属からいただきましたが、でも大学本部では研究員の扱いのはずです。
財務省的ないいかたでは物件費から雇用されていた研究員でしかありませんでした。森口氏も同じようなものでしょう。つまり研究費払いの不安定な立場の研究員でしょう。
次ぎに分からないのは、誰がかれの研究活動をサポートしていたかです。みずからの独立して研究費で活動していた可能性もありますが、でも実績的にそれなりに日本で力のある研究者からのサポートがあったにようです。東京医科歯科大の先生が共著者である論文がかなりあるようです。
iPS細胞にそれなりにアクセスできる立場であったのでしょうか。米国での共同研究者はいたのでしょうが、名前を秘匿していたいのでしょうか。そういう約束の上での共同研究者であったのでしょうか。
それがどうも森口氏の釈明のポイントのようです。臨床に用いたというのはどう用いたかはわかりませんが、やったはずだと、そう言いたいのでしょう。
それじゃ、iPS細胞を日本から持参したのか。そこがこの大騒ぎの話のポイントなのだと思います。
森口氏はこれまで荒唐無稽な話をつぎつぎに発表していたというよりは、話題作りを狙った研究を繰り返していたように見えます。なんらかの実体があるように見えます。
ですから、森口氏は秘密の聴聞にはどこの誰とどのようなことをやったかはしゃべるのではないでしょうか。
すべて想像の範囲でしかありませんが、それくらい過熱した分野ですからなにがあっても驚きません。研究者の功名心もいくところまでいっているのでしょうか。
森口氏の真の意味での正直な陳述をもしも聞くことができるのなら、奇怪な話と言うよりはむしろなるほどね、納得と言うことになるのではないかとおもいます。
でも東大は、加藤研究室などの調査の様子結果をみればわかるとおり、調査するといってもあとはなしのつぶて、なにも聞こえてこない、ブラックボックス状態になります。
真相は明らかにされることはまずないのでしょう。
森口氏本人がたいへんにマスコミ好きなようなので、真相(の一部)はご本人がしゃべるのではないでしょうか。今の時点から、彼をあまり罪人扱いして欲しくないです。真相の究明のためにも。
とりあえず彼に自由にしゃべってもらってその話をききたいものです。

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