日曜ですので、すこしブログを書いておきます。
日本は歴史上侵略されたことがない、と世界大戦のまえにはいっていました。それで日本は神国というのも庶民にすんなり受けとめられたのでした。しかし、日本には元寇というほぼ侵略寸前までというか一部侵略が歴史上あったのです。また有史以前には大陸や半島からそうとうな侵攻があったとしても、なんら不思議はありません。奈良の王朝などは九州から逃げてきた人々が作ったともしも聞けばうなずけるものがあります。神国なんていうプライドが日本を誤らせたことは確かです。それで今の日本はもちろん米国に占領支配された期間が7年もあったのですから、神国などという人はもはや出るはずもないし、いまでも日本は米国に支配、侵略されたままというと約10%くらいの日本人はうなずくのでしょうか。いまの米国が、神国的なのは侵略征服されたことがないからでしょう。征服されることは決して悪いことばかりではないのでしょうか。
それで、中国です。中国の歴史書はほとんど読みませんが、でも中国を侵略した国は案外少ないと思うのです。中国王朝はもちろん元や清のように外来民族が打ち立てたものがありますが、でもそれは北京なりに王朝を打ち立てたのであって、外から支配を続けたのではありません。中国の帝国であったことは間違いありません。元寇というとモンゴルから来たみたいですが、中国本土と朝鮮半島から来たのです。日本は中国王朝のひとつに侵略制服されかかったのです。
そういう点でいうと、中国をまともに侵略したのは、英国と日本かもしれません。英国はアヘン戦争で、日本は、日清戦争と満州事変以降から大戦に続く時期です。英国も日本も北京にみずからの王族や天皇を連れて行くことを考えてませんから中国人から見れば完全な侵略です。
きょうはここまでですが、何をいいたいかといえば、中国人が英国人や日本人を怒るのはしかたない、でも日本も元寇までさかのぼれば、中国人の侵略性を非難できるのです。
どうでもいいことのようですが、でも日本人は外国で自分のしたことを歴史の中で把握するのが苦手のようです。
ともあれ、日中友好とはもう死語になってしまったみたいですが、でも2千年くらいの歴史の中で国として政府間で、友好的になったことはあまり無かったのです。中国王朝から見れば、最下位の周辺国だったでしょうし。友好はごく少数の日中の人々のあいだでしかなかったのでしょう。折々に波はあったものの、だから今の状況、あまり深刻にとらえないでいいのかもしれません。所詮、ベースは不仲の国家間もしくは中国側から見れば上下の差が大きな国家関係として。
ただ、満州でやったことと、おなじようなことをいまの日本企業が中国ですればおそかれはやかれ同じような運命になるような気がします。そうなれば、経済的な損失はまたまた甚大かもしれません。
隣国であるからには、むしろ隣国だからこそ、中国ほとんど抜きの日本の未来を真剣に考える必要があるのでしょう。
しょせん、水と油の国です。おとなしく「友好的に」観光や学術や文化交流やっていればいいのではないでしょうか。