嘉田新党について、

嘉田知事はどのようないきさつで滋賀県知事選立候補したのか記憶がさだかでありませんが、たぶんダム建設と新幹線新駅で県内意見がどちらも建設にむかうときに、「もったいない」のスローガンで立候補して広汎な女性票を掘り起こして(たぶん)当選したのだと思います。しかし、知事としての評価は最初二分されていたのではないでしょうか。
いまも見られるとおり、官僚あがりの女性政治家でもなく、声も大きくないし、自信もそうありそうでもなく、多くの(自信家の)男性から見ると大丈夫かな、と思わせるのです。
ところが、滋賀県では、県庁では四面楚歌だったはずの知事がいつのまにやらうまく反対派もおとなしくしたのか、丸め込んだのかはわかりませんが、最近は県内で大きな不平不満あまり聞いたことありません。官僚のうえにじょうずに乗れているに違いありません。
わたくしも新幹線新駅建設賛成だったので(実はそのまえの飛行場建設も)、嘉田候補に投票した記憶がありませんが、でもだんだん説得力がでてきて、原発事故以降の知事の方向にはなかな見事だなと思っています。科学者出身なのに、あいまい部分とそうとうなのりしろを残した政治行動ができる。筋金入りの環境保護派ですが、でも柔らかいのです。
この知事経験期間に政治家としてもひじょうに成長されたに違いありません。
今回の行動と結果をみれば「すごい胆力」と感服せざるをえません。
マッチョで百戦錬磨な政治家をここまで従えて(?)しまう人物に感嘆です。
大阪の橋下市長がさっそく毒舌をかましていますが、あとで後悔するでしょう。
でもなにしろ、小沢、亀井、河村という剛力の政治家が相手をしての束ねての行動です。
大抵の政治家では束ねはバラバラにしてしまうでしょう。
嘉田知事の「柔」が効を奏して,彼女が国家にとってこの時期もっとも必要な「接着的な政治家」として名を残して欲しいものです。
そのあとに、国家経営のビジョンもお聞きしたいものです。
坂本龍一氏などの芸術文化系のブレーンのインプットのある国家経営のビジョンを説得力をもって提示できれば第二段階の高みへの政治家に、なれるかもしれません。
この一ヶ月、がぜん面白くなって来たと思います。というか、そう願いたいです。

朝日の朝刊からです。
このあたりが、もっとも好意的でかつフェアーなマスコミ記事と見ました。あと意外に(失礼)産経が好意的のような記事を書いていました。

原発依存から脱却する「卒原発」を掲げて、滋賀県の嘉田由紀子知事が「日本未来の党」の結成を正式に表明しました。賛同人として音楽家の坂本龍一氏や脳科学者の茂木健一郎氏ら著名人5人が名を連ね、「国民の生活が第一」は解党して合流することになりました。同党代表の小沢一郎氏ら手練の政治家をまとめていけるのか不安の声も聞こえてきますが、3・11後に広がる脱原発の民意の受け皿として総選挙の「台風の目」になるのか、目を離せません。

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